月曜日, 7月 20, 2009

XenServer 入門 (第1回、XenServerのインストール)

[概要]
Citrix XenServerインストールについて説明しています。

[詳細]
Citrix XenServerは、フリーのバーチャルマシンモニタ(VMM)であるXenをベースにした仮想化環境で、XenのコミュニティをリードするCitrix社が、コミュニティのハイパーバイザに、豊富な運用管理機能を付加しています。
ここでは、XenServer 5.5をベースに説明し、管理クライアントのXenCenterについては、英語版5.5と日本語版5.0とについて触れていきます。

  1. Citrix XenServerの入手
    XenServerは、Citrix社のWebサイトから、インストールCDのイメージをダウンロードすることから始まります。
    1. Citrix社のWebサイトにアクセスし、XenServerのダウンロードページで必要事項を記入して「ダウンロードに関する確認」に同意します。


    2. ダウンロードページから、次のファイルをダウンロードします。

      • XenServer Disc 1

      • "Citrix XenServer product installer includes XenServer, XenCenter administration console installer, and product documentation."
      • XenCenter

      • XenServer Disc 2 (これは必要に応じて、ダウンロードしてください。)
        "Linux Guest Support includes templates and other tools required for support of Linux guests. "

      各ファイル毎にダウンロード・マネージャを使うかどうかを答えてダウンロードを行います。

    3. ダウンロードしたイメージを、CDROMもしくはDVD±ROMの媒体へ書き込みます。書き込みについては、イメージを媒体に転記できるツールを使用してください。

  2. XenServerのインストール

    1. インストールするホスト・マシンに、既に別のOSが入っている場合にはMBRを初期化します。MBRの初期化については、こちらを参照してください。

    2. 作成した媒体を光学ドライブに入れて、光学ドライブから起動します。
      なお、光学ドライブから起動するように、BIOSを設定する必要な場合があります。

    3. kernelの起動が終わると、インストールの開始画面になりますので、"Enter"キーを押すか、しばらく放置すると次に進みます。


    4. 使用しているキーボードを選択します。

    5. 操作(operation)を選択します。
      今回はインストールなので"Install or upgarade XenServer Host"を選択します。


    6. インストール実行の確認画面では、"OK"を選択します。

    7. エンドユーザライセンス(End User License Agreement)に同意します。


    8. 以前にXenServerがインストールされていた場合には、"Install Type"の選択画面が表示されます。今回はクリアインストールを行うので、"Perform clean installation"を選択してください。

    9. プライマリデバイスを選択します。
      リストにある中からプライマリにするディスクを選択してください。通常は先頭のディスク(/dev/sdaか/dev/hda)を指定します。


    10. ゲストストレージ(Guest Storage)を選択します。
      ここでははゲスト(=バーチャルマシン)のイメージを格納するためのストレージを選択しています。

    11. インストール元を指定します。
      今回はインストール媒体を作成していますので、"Local media"を選択してください。

    12. Linux Packの追加インストールの選択を行います。

    13. インストール媒体のチェックを行うかどうかを選択します。
      しない場合は"Skip verification"を選択します。


    14. rootのパスワードを設定します。

    15. 管理用に使用するネットワークを選択します。

    16. 管理用ネットワークの設定を行います。


    17. ホスト名とDNSサーバを指定します。


    18. タイムゾーンを選択します。

    19. 時刻を設定します。
      NTPを選択したときにはNTPサーバの指定画面に、手動(Manual time entry)を選択したときにはインストール確認画面が表示されます。なお、手動を選んだ場合にはインストール後管理コンソールから、時刻を設定してください。

    20. インストール確認画面で"Install XenServer"を選択すると、インストールが開始されます。


    21. インストールが終了すると、リブートの確認が画面が表示されますので"OK"で、ホストのリブートを行います。なお、インストール媒体を取り出すことを忘れないようにしてください。



      リブート後、管理コンソールが表示されれば、インストールは完了です。



次回は、管理クライアント"XenCenter"のセットアップについて説明します。

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