金曜日, 11月 20, 2009

Oracle VM 入門 (第9回、仮想マシンの作成、その2)

[概要]
OVM Managerからテンプレートを使用した仮想マシンの作成について説明しています。
OVM 2.xについて説明しています。OVM 3.xについては、こちらをご覧ください。

[詳細]
前回はISOイメージを使用する方法について説明しました。今回は、テンプレートを使用する方法について説明します。
テンプレートを使用するメリットは、テンプレートがOSの設定、アプリケーションのインストール、ユーザの作成など環境設定が済んだ状態で提供されているので、非常に短い時間で仮想マシンのセットアップを済ませることが出来ます。
以前の説明で登録したテンプレートを使用して、仮想マシンの作成を説明していきます。
  1. 作成方法の選択
    まず、OVM Managerの"Virtual Masines"のタブを選択し、その画面で"Create Virtual Machine"を押すと、作成方法の選択画面に移ります。
    作成方法の選択画面では、"Create virtual machine ..."を選択し、"Next"を押します。


  2. サーバ・プールとテンプレートの選択
    次の画面では、仮想マシンを作成するサーバ・プールを選択します。また、次の画面では、使用するテンプレートを選択します。



  3. 情報の登録
    仮想マシンに必要な情報の入力を行います。


    • Virtual Machine Name
      仮想マシン名を入力します。(必須)
    • Console Password
      仮想マシンのコンソールにアクセスする際のパスワードを設定します。(必須)
    • Confirm Console Password
      コンソールのパスワードを確認のために再入力します。(必須)
    • High Availability
      高可用性の機能を有効にします。サーバ・プールの高可用性機能が有効になっていることが必要です。
    • Network Interface Card
      ネットワーク・カードの追加/削除と、ブリッジする物理ネットワーク・カードの選択を行います。"VIF0"は仮想マシンの"eth0"に、"VIF1"は仮想マシンの"eth1"に、といったように対応していきます。
  4. 仮想マシンの作成
    入力情報の確認を行った後"Confirm"を押して、仮想マシンの作成を行います。
    "Creating"のステータスの後、正常に仮想マシンが作成されると"Powered Off"になります。

  5. 仮想マシンの起動
    "Power On"を押し仮想マシンを起動します。

  6. コンソールの起動
    "Console"を押して、コンソールを起動します。
    "Password"には情報登録時に設定した"Console Password"を入力し、パスワードが正しければコンソール画面が表示されます。この後はコンソール画面を使って、通常のPCと同じように操作することが出来ます。


今回でOVMの入門編はおしまいです。次回からは基礎編になります。

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