月曜日, 2月 22, 2010

XenServer 入門 (第4回、仮想マシンの作成)

[概要]
XenServerのテンプレートの管理について説明しています。

[詳細]
XenServerでは、仮想マシンのテンプレートを作成・登録することで同じ構成の仮想マシンをOSやアプリケーションのインストールすることなく作成することができます。
また、テンプレートの形でアプリケーションも提供されているものもあります。
  1. テンプレートの作成
    正しく言うと、テンプレートの作成は、仮想マシンをテンプレートに変換することで行います。
    1. 仮想マシンの停止します。
      テンプレートへの変換には、対象となる仮想マシンが停止している必要があります。動作している場合には停止してください。
    2. 変換する仮想マシンを選択して、右クリック、"Convert to Template"を選択します。


    3. 変換すると仮想マシンが使えなく旨を確認するダイアログが表示されるので、"OK"を押してください。


    4. しばらくするとコンソールにテンプレートが表示されます。


  2. テンプレートから仮想マシン作成
    XenServerで提供されているテンプレートと同様に、作成したテンプレートから仮想マシンを作成することができます。
    すでに説明した内容と重複する箇所については、XenServer 入門 (第4回、仮想マシンの作成)を参照してください。

    注意点:
    • ホスト名はテンプレートで使用していたものが、そのまま使用されます。
    • Linuxの場合:仮想マシンの作成直後、IPアドレスはDHCPサーバからの取得するように設定されます。
    • Windowsの場合:仮想マシンの作成直後、IPアドレスはテンプレートで使用していたものがそのまま使用されます。競合を起こさないよう注意してください。
     
    1. 仮想マシンを作成するプール、もしくはXenSererを選択して、"New VM"をクリックして、ウィザードを起動します。


    2. 作成したテンプレートを選択します。


    3. 仮想マシン名と仮想マシンの説明(任意)を入力します。


    4. インストール・ソースの選択は、使用しませんので任意のソースを選択してかまいません。"Empty DVD Drive"をお勧めします。


    5. 仮想マシンホーム・サーバの指定します。


    6. 仮想CPUの数と仮想マシンのメモリ容量を指定します。
      テンプレートと異なるCPU数、メモリ容量を指定できます。


    7. 仮想マシンが使用する仮想ディスクの設定を行います。テンプレートにあるディスクについては変更できませんが、新しい仮想ディスクの追加をすることができます。


    8. 仮想NICの設定
      テンプレートと異なるNICの設定を行えまし、新しいNIC追加も行えます。


    9. "Finish"を押すと仮想マシンの作成が始まります。作成と同時に仮想マシンを起動したい場合には、"Start VM automatically"をチェックしてください。(デフォルトでチェック済み)



      仮想マシンが作成されたあとは、OS、アプリケーションのインストールなく使用することができます。

  3. テンプレートの削除
    不要になったテンプレートを削除します。
    1. 削除するテンプレートを選択して、右クリックします。"Delete Template"を選択します。

    2. 削除の確認ダイアログに"OK"で答えます。"Delete attached Virtual disks"にチェックするとディスク上のテンプレート・イメージも同時に削除されます。

  4. テンプレートのエクポート
    XenSereverでは、テンプレートをエクポートして、他のXenSerever環境に展開することができます。
    1. エクポートするテンプレートを選択して、右クリックします。"Export Template"を選択します。


    2. エクスポート・ファイルの保存先を指定します。拡張子はxvaです。"Verify export on completion"にチェックすると、エクスポート・ファイルをチェックします。


  5. テンプレートのインポート
    エクスポートされたテンプレートをXenSereverの環境へインポートします。
    1. エクポートファイルをダブルクリックするか、XenCenterのメニューから"File" → "Import VM"を選択します。


    2. "Import source"セクションでは、"Import file name"にインポートするファイルを選択し、"Inport type"に"Exported template"を選択してください。(実際には、エクスポートファイルがテンプレートであれば、どちらを選択してもテンプレートとしてインポートされます。)


    3. "Home server"セクションでは、ホーム・サーバーを選択します。次の"Storage"セクションでで、ここで選択されたサーバのローカル・ストレージを選択することができるようになります。


    4. "Storage"セクションでは、テンプレートをリストアするストレージを選択します。


    5. "Network"セクションでは、使用するネットワークの設定を行います。


    6. "Finish"セクションでは、"Finish"を押してテンプレートのインポートを完了させます。


以上で、テンプレートの管理ついては終了です。

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