金曜日, 5月 10, 2013

Buffalo AirStationのネットワークサービス

バッファローの無線LANルーター AirStationには、Wake On LAN (WOL)を使って、ネットワーク上のPCを起動する機能がありますが、マニュアルにはほとんど説明がありません。
私なりの理解で、AirStationの「ユーティリティー機能」を解説します。
ログインした直後のホームページに「ネットワークサービスの一覧」のボタンがあるので、これを押してリモートアクセス情報」のページに移動します。
「モートアクセス情報」のページには、LAN上にあるマシンの一覧が表示されます。
リストされているものは次の通り。
・第一カラム
 パソコン名(機器), MACアドレス
・第二カラム
 IPアドレス,
リモートデスクトップのマーク リモート・デスクトップ
・第三カラム
 ネットサービスのアイコン
WOLWOL CIFS Windowsファイル共有
FTP WWW

AirStationがサービスを判別する方法。
  • WOLWake On LAN
    同一LAN上IPを検索し、Arp テーブルからIPアドレスと
  • WWW WWWサービス
     次のポート番号でhttpがサービスされていること 80番, 8000番, 8080番
  • FTP ftpサービス
     ポート番号20番でftpがサービスされていること
  • CIFS パソコン名の解決、windowsファイル共有
    ポート番号137番でwindows名前解決サービスが動作していること。
  • リモート・デスクトップ リモート・デスクトップ
     ポート番号3389でrdpがサービスされていること
名前解決には、NetBIOSが使用されています。NetBIOSをサポートしていないパソコン(機器)は「名称不明」と記載されます。DNSでは解決してくれませんので、Linuxではssambaを入れることで登録できるようになります。まぁ、家庭用のなので仕方ないですね。
ネットサービスリストには、その機器WOLをサポートしていなくとも必ずWOLのボタンが付加されます。
ポート番号3896番を必ずスキャンしていますが、なんのサービスを探しているかは現在のところ不明。

水曜日, 5月 08, 2013

Debianのネットワークインストール環境の構築

[概要]
Debianのネットワークインストール・サーバの構築方法を説明します。
[詳細]
前回はUbuntuネットワークインストール・サーバの構築をしました。今回はDebianのネットワークインストール環境の構築について説明します。ネットワークインストールには、ネットワークブート・サーバが必要でです。ネットワークブート・サーバの構築方法はこちらを参照してください。
[ネットワークインストール・イメージのダウンロード]
ネットワークインストール・イメージをDebianのミラーサイトからダウンロードします。
ミラーリストから日本のサイトを選んでダウンロードしてください。

下記にダウンロード方法の例を示します。
安定版のダウンロード:
amd64版(x86_64版)
root@linux00:~# wget http://ftp.nl.debian.org/debian/dists/stable/main/installer-amd64/current/images/netboot/netboot.tar.gz
i386版
root@linux00:~# wget http://ftp.nl.debian.org/debian/dists/stable/main/installer-i386/current/images/netboot/netboot.tar.gz
明示的に7.0 (wheezy)をダウンロード:
amd64版(x86_64版)
root@linux00:~# wget http://ftp.nl.debian.org/debian/dists/wheezy/main/installer-amd64/current/images/netboot/netboot.tar.gz
i386版
root@linux00:~# wget http://ftp.nl.debian.org/debian/dists/wheezy/main/installer-i386/current/images/netboot/netboot.tar.gz

[ネットワークインストール・イメージの展開]
注意:ここでの説明は複数のOSネットワークインストールがない環境であることが前提です。
ダウンロードしたネットワークインストール・イメージを、tftpのディレクトリに展開します。
root@linux00:~# tar xfz -C netboot.tar.gz -C /var/tftpboot/
"/var/tftpboot"はtftpのルートディレクトリです。環境に合わせて適宜変更してください。
以上でサーバー側の設定は終了です。
[クライアントのブートの順序の変更]
ネットワークブートするようにBISOの設定を変更します。
[インストールの実施]
クライアントの電源を入れます。PXEのプログラムが起動し、その後インストーラ起動すれば、正しく動作していますので、インストーラーの指示に従って、インストールを行ってください。


以上で、Debianのネットワークインストールの環境の構築方法についての説明は終了です。

火曜日, 5月 07, 2013

Ubuntuのネットワークインストール環境の構築

[概要]
Ubuntuのネットワークインストール・サーバの構築方法を説明します。
[詳細]
前回はネットワークブート・サーバの構築をしました。今回はUbuntuのネットワークインストール環境の構築について説明します。
Ubuntuのネットワークインストールには2種類あり、サーバ版に同梱されているネットワークインストール・イメージを使用する方法と、デスクトップ版のLive イメージを使用する方法があります。
まず、今回はネットワークインストール・イメージを使用した方法について説明ます。Liveイメージを使った方法については回を改めて説明します。
[ISOイメージのダウンロード]
必要なISOイメージをダウンロードします。ネットワークインストールのイメージは、12.10以降はserverのisoイメージ、12.04以前ではalternateのisoイメージに含まれます。念のために、ファイル名は次のように構成さています。"ubuntu-バージョン-用途-アーキテクチャ.iso"。例:"ubuntu-13.04-server-amd64.iso"
[ネットワークインストール・イメージのコピー]
ダウンロードしたisoイメージから、ネットワークインストール・イメージをtftpのディレクトリをコピーします。
注意:ここでの説明は複数のOSネットワークインストールがない環境であることが前提です。
root@linux00:~# mount -o loop,ro ubuntu-13.04-server-amd64.iso /mnt/loop
root@linux00:~# rsync -av /mnt/loop/install/netboot/ /var/tftpboot/
"ubuntu-13.04-server-amd64.iso"はisoイメージ、"/mnt/loop"はisoイメージのマウント・ポイント、"/var/tftpboot"はtftpのルートディレクトリですので、環境に合わせて適宜変更してください。
以上でサーバー側の設定は終了です。
[クライアントのブートの順序の変更]
ネットワークブートするようにBISOの設定を変更します。
[インストールの実施]
クライアントの電源を入れます。PXEのプログラムが起動し、その後インストーラ起動すれば、正しく動作していますので、インストーラーの指示に従って、インストールを行ってください。



以上で、Ubuntuのネットワークインストールの環境の構築方法についての説明は終了です。