月曜日, 9月 26, 2011

Oracle VM 3.0入門
(第8回 仮想マシン・テンプレートの登録)

[概要]
OVM環境において仮想マシンのテンプレートを、ストレージ・レポジトリへ登録する方法について説明しています。

[詳細]
前回は仮想NICの生成について説明しました。今回は、仮想マシンのテンプレートを、作成したレポジトリに登録する方法について触れます。
  1. テンプレートの入手
    OVMを入手した時に利用したoracle社のWEBサイト (http://linux.oracle.com/)にアクセスし、Oracle VM : DownloadからE-Deliveryのページに移り、ログインしてください。


    "Select a Product Pack"で、"Oracle VM Templates"を選択し、必要なテンプレートをダウンロードしてください。

  2. ファイルの解凍
    ダウンロードしたzipファイルを解凍します。
    oracle@linux$ unzip V26302-01.zip
    Archive: V26302-01.zip
    inflating: OVM_OL5U6_X86_64_PVM_10GB.tgz
    oracle@linux$
  3. WEBサーバ, ftpサーバへのテンプレートのアップロード
    解凍したテンプレートをWEBサーバ, ftpサーバへアップロードします。
  4. テンプレート管理画面の表示
    OVM Managerを開き、"Home"→"Server Pools"→"Templates"を選択し、テンプレートの管理ページを開きます。下の図のマルの部分("import template")を押して、テンプレートの登録画面を開きます。
  5. テンプレート情報の入力
    登録画面にて、3つの必要項目を入力し、OKを押します。
    • Repository
      テンプレートを格納するリポジトリを指定します。
    • Server
      テンプレートをリポジトリに格納する作業を行うサーバ指定します。
    • Template URL
      "WEBサーバ, ftpサーバへのテンプレートのアップロード"で、登録したテンプレートのURLを指定します。
    登録が無事に完了すると下のように、テンプレートがリストされます。
以上でテンプレートの登録の説明はおしまいです。次回はよいいよ、テンプレートから仮想マシンを作成する方法について説明します。

日曜日, 9月 25, 2011

Oracle VM 3.0入門
(第7回 仮想NICの生成)

[概要]
OVM 3.0における仮想NICの生成について説明します。
[詳細]
前回は、サーバ・プールの作成について説明しました。今回は、仮想NICの管理について説明します。正確にはMACアドレスの管理と言った方が正しいかもしれません。
OVM 3.0では、OVMマネージャで仮想NICのMACを生成し一括管理します。
仮想マシンはOVMマネージャから仮想NICに対してMACアドレスを割り当てられた仮想NICを使用します。それでは、MACアドレスの生成方法について説明します。

  1. 管理画面の起動
    ツールバーの"Tool"選択し、プルダウンから"Vnic Manager"を選択します。

  2. MACアドレスの生成
    まず、"Specify an Initial MAC Address"の隣の"Next"を押して、空いているMACアドレスの最小の値を表示させます。何も追加されていない初回は"00:00:00"が表示されます。
    "Number of MACs to generate:"には、追加するMACアドレスの個数を入力し、"Generate"を押すとMACアドレスが生成されます。
  3. OVMの仮想環境が同じネットワークセグメントにある場合には、MACアドレスが重複しないように生成してください。
以上で、仮想NICの生成についての説明を終わります。
次回はテンプレートの登録について説明します。