金曜日, 8月 12, 2011

Linuxで2TBを超えるパーティションを作成する

[概要]
Linuxで2TBを超えるパーティションを作成する方法を説明します。

[詳細]
2TBを超えるパーティションを使用する際には、パーティションテーブルをGUIDパーティションテーブル(GUID Partition Table : GPT)に変更します。なお、パーティションテーブルの>デフォルトは、"マスターブートレコード:MBR"(MS-DOS)です。
fdiskでは、GPTを扱うことができないので、parted, gparted,ディスク・ユーティリティ(palimpsest)を使用します。
注意:パーティション・テーブルを変更(フォーマット)すると、ディスク内のデータはすべて消去されます。
  • ディスク・ユーティリティの場合
    ディスク・ユーティリティは、ubuntuやdebianでは標準でインストールされます。このユーティリティを使った方法を説明します。
    1. ストレージ・デバイスに表示されているハードディスクの中から、フォーマットするディスクを選択します。
    2. 画面中ほどにある「ドライブをフォーマット(D)」前にある
      ディスクのアイコンをクリックしてください。フォーマットのダイアログがポップアップします。
    3. ダイアログの「スキーム」の中から「GUIDパーティションテーブル」を選択し、「フォーマット」を押します。
    4. 「ドライブをフォーマット(D)」の上に表示されているパーティションが「GUIDパーティションテーブル」と表示されれば成功です。
    5. 引き続きボリュームの作成とシステムを作成してください。

  • partedの場合
    GUIが使えない環境ではpartedを使用して、パーティションテーブルを変更します。
    1. partedの引数にパーティションテーブルを変更するドライブを指定して起動します。その後、下のようにpartedのコマンドを実行してください。
      root@host:~# parted /dev/sdb
      (parted) mklable gpt
      (parted) quit
      root@host:~#
    2. partedのコマンドprintを実行するとパーティションテールが確認できます。
      (parted) print
      モデル: ATA Maxtor 6H500F0 (scsi)
      ディスク /dev/sdb: 500GB
      セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
      パーティションテーブル: gpt

      番号 開始 終了 サイズ タイプ ファイルシステム フラグ
      2 32.3kB 298GB 298GB primary ext3
      1 298GB 500GB 202GB primary ext3

  • gpargedの場合
    partedのグラフィカル版で、パーティションのサイズの変更・移動など、詳細な作業をする際に使用します。
    1. 右上にあるディスクのプルダウンから、変更するディスクを選択します。
    2. 「デバイス」→「パーティションテーブルの作成」を選択します。
    3. 「詳細」のプルダウンの中から「gpt」を選択し「適用」を押します。
    4. 引き続きボリュームの作成とファイルシステムを作成してください。

水曜日, 8月 10, 2011

ubuntuのアップデートをプロクシー越しに行うには

[概要]
ubuntuのアップデートをプロクシー越しに行うための方法です。
[詳細]
Synaptic パッケージ・マネージャや、アップデート・マネージャなど"apt"を使用しているツールでubuntuのアップデートをプロクシー越しに行うためには、"/etc/apt/apt.conf.d"の下に"99proxy"と言うファイルを作成し下記の内容を追記します。
Acquire::http::Proxy "http://プロクシーサーバー:ポート番号";
Debianでも同じように設定できます。もっとも、Debianではインストール時にプロクシーサーバの設定を行うと自動的に反映されます。

月曜日, 8月 08, 2011

findコマンドを使用して、ディレクトリ配下の特定のファイルを消す

[概要]
findコマンドを使用して、指定したディレクトリ以下の特定のファイルを削除する方法を説明しています。

[詳細]
指定したディレクトリ以下の特定のファイルを削除するためには、次のようにfindコマンドを使用して行います。
findコマンドの最初の引数にディレクトリ名を指定し、-nameオプションのの引数に削除するファイル名指定します。ファイル名、ディレクトリ名には、`*', `?'を`[]'をメタキャラとして指定できます。

$ find ディレクトリ名 -name ファイル名 -exec rm '{}' \;

ファイル名の大文字・小文字を区別したくない場合には、-nameの代わりに-inameを使用します。
ファイルの検索条件は、ファイル名以外にも変更時間、ファイルサイズ、ファイルの種類など、多種にわたります。詳しくはfind(1)のマニュアルを参照してください。
また、rmの代わりに他のコマンドを指定することで、そのこまんどに発見したファイルを指定して実行することができます。

例:カレントディレクトリ以下の"Thumbs.db"を削除する
$ sudo find . -name Thumbs.db -exec rm '{}' \;