日曜日, 3月 11, 2012

KVMの管理 第6回 (仮想NICの管理)

[概要]
仮想化環境の管理ユーティリティvirt-managerでの、仮想マシンの仮想ネットワーク・インタフェース(NIC)管理について説明しています。

[詳細]
前回は仮想ディスクについて説明しました。今回は仮想マシン上の仮想NICの管理について触れます。
まず、設定を変更するためには、"NIC :xx:xx:xx"を選択します。

  1. ソースデバイス
    接続するネットワークをリストから選択します。ソースタイプには次の2種類あります。
    • 仮想ネットワーク(network):
      仮想的に構成されたネットワークに接続します。libvirtをインストールした際に"default"が作成され、標準ではこのネットワークが選択されます。仮想ネットワークには3種類ありますが、その説明は回を改めて説明します。
    • 共有デバイスを指定
      ホストで仮想マシンとの共有を行うデバイスを指定します。そして、"共有デバイスを指定"を選択するとブリッジ名というテキストボックスが表示されます。ここにはホストにある接続先のブリッジデバイスを記述します。この接続のまたの呼び方を"ブリッジbridge接続"といいます。
      ブリッジの作成方法はRHEL系はこちら、Debian, ubuntuはこちらを参照してください。
  2. デバイスモデル
    エミュレートしているネットワークカードが表示されます。Intelのe1000など代表的なNICがリストされていますので、ゲストOSがサポートしているNICを選択します。"virtio"はkvmで提供されている準仮想化フレームワークを使用して接続します。2012年現在、Linuxのメジャーなディストリビューションの最新版では、標準でサポートされています。
  3. MACアドレス(変更不可)
    MACアドレスが表示されます。
以上で、仮想ネットワーク・インタフェース(NIC)管理について説明を終了します。次回はディスプレイについて説明します。

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