[概要]
virt-managerを利用した仮想ネットワークの管理方法を説明します。
[詳細]
virt-managerでは、仮想ネットワークの作成、削除、起動、停止を行うことが出来ます。
さて、仮想ネットワークの管理は、"ホスト詳細"ウィンドで行います。まずは、"ホスト詳細"ウィンド起動しましょう。
["ホスト詳細"ウィンドの起動]
仮想マシンマネージャーで、変更したいホストを選択します。
メニューから"編集" → "ホスト詳細"を選択する。もしくは、右クリックした後に"Details"を選択します。
[仮想ネットワークの表示]
"ホスト詳細"の画面で"仮想ネットワーク"のタブを選択して、仮想ネットワークの画面を表示します。既存のネットワークをクリックすると、そのネットワークの情報が表示されます。virt-manager (実際はlibvrit)では、defaultという仮想ネットワークがインストール時に作成されいてます。
[仮想ネットワークの起動・停止]
仮想ネットワークの起動、停止は、操作する仮想ネットワークを選択した後、ウィンドの左下にあるそれぞれのボタンを押すと直ちに実行されます。
なお、仮想ネットワークを停止したした場合、ネットワークに接続している仮想マシンは、一度、シャットダウンを行い、停止後、起動を行うというプロセスを経ないとネットワークへの再接続は出来ません。削除、停止ともに、接続されている仮想マシンがある場合には、十分に注意を払って実行してください。
[仮想ネットワークの削除]
なお、仮想ネットワーク停止した後に、削除ボタンを押すと確認のダイアログがポップアップするので、それに答えると実行されます。
[仮想ネットワークの作成]
- ウィザードの起動
仮想ネットワークの画面で、"+"ボタンを押します。ウィザードが起動し、手順が表示されますので、進むを押してください。 - ネットワーク名の入力
仮想ネットワーク名を入力します。ネットワーク名はホスト上で一意である必要があります。なお、ゲートウェイのIPアドレスは、必ずネットワークの先頭のアドレスとなりますので、仮想マシンのIPアドレスには割り当てないよう注意してください。 - ネットワークアドレスの指定
ネットワークアドレスの範囲の指定を行います。 - DHCPの設定
DHCPサーバの有効・無効の設定と、有効にした場合にはDHCPで配布するIPアドレスの範囲を指定します。
なお、仮想ネットワークの作成後は、virt-managerからIPアドレスの予約が出来ません。変更方法については回を改めて説明します。 - 物理ネットワークの選択
接続する物理ネットワークを選択します。- "隔離された仮想ネットワーク"は、ホスト内だけで使用可能な仮想ネットワークを構築します。"host_only"ネットワークとも呼ばれます。
- 外部のネットワークに接続する場合には、"物理ネットワークにフォワード"を選択します。
[宛先]:
仮想ネットワークを接続する物理デバイスを選択します。
"どれかの物理デバイス"を選択すると、任意の物理デバイスが選択されます。(経験からすると、ASCIIコード順で選択されるようです。)ubuntuでは"どれかの物理デバイス"しか選択できません。
[モード]:
"NAT", "ルーティング"のいずれかから選択します。
- 設定内容の確定
確認画面が表示されますので、誤りがなければ"完了"ボタンを押して、仮想ネットワークを作成してください。 - 確認
正しく作成されると仮想ネットワークの画面に、仮想ネットワークが表示され、仮想NICの作成時にネットワークがリストされるようになります。
これにて、仮想ネットワークの設定は終了します。なお、仮想ネットワークの設定変更はvirt-managerでは出来ません。変更方法は回を改めて説明します。
次回は、virt-managerでのストレージ・プールの作成について説明します。
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