Ubuntuでシリアルコンソールを利用可能にする方法を説明します。
[詳細]
対象となるUbuntuのバージョンは12.04とします。
- 起動ファイルの作成
- まず、Upstartの設定を行います。 下記の内容を "ttyS0.conf"へコピペしてください。
foo@ubuntu01:~$ vi ttyS0.conf
# ttyS0 - getty
#
# This service maintains a getty on ttyS0 from the point the system is
# started until it is shut down again.
start on stopped rc or RUNLEVEL=[2345]
stop on runlevel [!2345]
respawn
exec /sbin/getty -L 115200 ttyS0 vt102
作成した"ttyS0.conf"を"/etc/init/ttyS0.conf"へコピーします。
foo@ubuntu01:~$ sudo cp ttyS0.conf /etc/init/ttyS0.conf - サービスを起動ます。
foo@ubuntu01:~$ sudo start ttyS0
ttyS0 start/running, process 25444
foo@ubuntu01:~$ - 接続を確認します。
[kvm環境]
virshを使用して確認します。
foo@vmhost01:~/tech/ubuntu$ virshコンソールから抜け出るときには、"Ctrl+]"を押します。接続時に表示される「エスケープ文字は ^] です」は、これを意味しています。
virsh にようこそ、仮想化対話式ターミナルです。
入力: 'help' コマンドのヘルプ
'quit' 終了
virsh # console ubuntu01
ドメイン ubuntu01 に接続しました
エスケープ文字は ^] です
Ubuntu 12.10 ubuntu01 ttyS0
ubuntu01 login: foo
Password:
Last login: Tue Feb 5 11:04:28 JST 2013 from 192.168.122.1 on pts/0
Welcome to Ubuntu 12.10 (GNU/Linux 3.5.0-17-generic x86_64)
* Documentation: https://help.ubuntu.com/
System information as of Tue Feb 5 11:11:51 JST 2013
System load: 0.0 Processes: 79
Usage of /: 20.0% of 7.12GB Users logged in: 1
Memory usage: 38% IP address for eth0: 192.168.122.65
Swap usage: 0%
Graph this data and manage this system at https://landscape.canonical.com/
foo@ubuntu01:~$
virsh #
[RS232C接続]
これは、別途。それまでは、ネット上で接続方法を探してください。
- まず、Upstartの設定を行います。 下記の内容を "ttyS0.conf"へコピペしてください。
- grub, bootパラメータの変更
ubuntuでは起動パラメータは、"/boot/grub/grub.conf"を直接編集するのではなく"/etc/grub.d"の下にあるファイルを編集し、コマンドを用いて"/boot/grub.conf"を生成します。
- [00_headerの編集]
赤字の部分を追加します。
# along with GRUB. If not, see <http://www.gnu.org/licenses/>.
GRUB_TERMINAL_INPUT="console serial"
GRUB_TERMINAL_OUTPUT="console serial"
GRUB_SERIAL_COMMAND="serial"
transform="s,x,x,"
- [10_linuxの編集]
赤字の部分を追加してください。
# along with GRUB. If not, see <http://www.gnu.org/licenses/>.
GRUB_CMDLINE_LINUX="console=ttyS0,115200n8"
prefix="/usr"
なお、今と同様にディスプレイにも表示した場合は、下記のように"console=tty0"を"ttyS0"と併記します。
GRUB_CMDLINE_LINUX="console=tty0 console=ttyS0,115200n8" - ["/boot/grub/grub.cfg"への反映]
"grub-mkconfig"を使用して、"grub.cfg"を生成します。
foo@ubuntu01:~$ sudo grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg - 動作確認
シリアル・コンソールに接続したまま、OSのリブートを行います。
OSの選択画面が表示され、ブート状況がコンソールに表示されれば、設定は成功です。
- [00_headerの編集]
virt-managerでもシリアル・コンソールに接続できます。
以上でシリアルコンソールの設定方法の説明はおしまいです。
参考文献
"SerialConsoleHowto", help.ubuntu.com
https://help.ubuntu.com/community/SerialConsoleHowto
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