木曜日, 4月 26, 2012

KVMの管理 第10回(仮想ディスクの作成)

[概要]
仮想ディスクの作成方法について説明します。

[詳細]
ストレージ・プールの管理画面から、仮想ディスクを作成する方法について、説明を行います。
なお、仮想ディスクを作成可能なストレージ・プールのタイプは、ディレクトリー、NFS共有されたディレクトリー、Pre-Formatted Block Devicceです。これ以外のタイプでは仮想ディスクを作成することができません。それでは、作成手順について説明を始めます。

  1. ストレージ・プールの管理画面にある「新規ボリューム」を押し、作成画面を表示します。
  2. 必要項目を入力します。
    • 〔名前〕
      任意のファイル名を指定します。拡張子はimgで作成されます。
    • 〔フォーマット〕
      仮想ディスクのフォーマットを選択します。
      • "raw" : 仮想マシンに依存しない形式
      • "cow" : User Mode Linuxで使用されるフォーマット
      • "qcow2" : QEMUのイメージ・フォーマット
      • "qcow" : 旧バージョンのQEMUイメージ・フォーマット
      • "vmdk" : VMwareの仮想ディスクのディスフォーマット
      • "vpc" : Virtual PCのディスクフォーマット
    • 〔最大容量〕
      ファイルの(仮想OSから見えるサイズ)

    • 〔割り当て〕
      仮想ディスクの作成時に割り当てる容量を指定します。なお、qcow2以外のフォーマットでは対応していません。

  3. 「完了」を押すとストレージ・プールが作成されます。
  4. フォーマットを使い分けは、次のようにするよいでしょう。






    • 仮想ディスクの暗号化を行いたい。
    • ⇒ qemu2

    • ホストのストーレジを節約したい。
    • ⇒ qemu2

    • VMwareと共有したい。
    • ⇒ vmdk

    • Virtual PCと共有したい。
    • ⇒ vpc

    • それ以外。
    • ⇒ raw
    フォーマットについては、上手に使い分けてください。

以上で仮想ディスクの作成方法についての説明を終わります。

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