virt-manager 0.6.1を利用した仮想ネットワークの管理方法を説明します。
[詳細]
virt-managerでは、仮想ネットワークの作成、削除、起動、停止を行うことが出来ます。
さて、仮想ネットワークの管理は、"ホスト詳細"ウィンドで行います。まずは、"ホスト詳細"ウィンド起動しましょう。
- "ホスト詳細"ウィンドの起動
仮想マシンマネージャーで、変更したいホストを選択します。
メニューから"編集" → "ホスト詳細"を選択する。もしくは、右クリックした後に"Details"を選択します。 - 仮想ネットワークの表示
"ホスト詳細"の画面で"仮想ネットワーク"のタブを選択して、仮想ネットワークの画面を表示します。
そして、既存のネットワークをクリックすると、そのネットワークの情報が表示されます。virt-manager (実際はlibvrit)では、defaultという仮想ネットワークがインストール時に作成されいてます。 - 仮想ネットワークへの操作
仮想ネットワークの起動、停止は、仮想ネットワークを選択した後、ウィンドの左下にあるボタンを押すと直ちに実行されます。なお、仮想ネットワークを停止したした場合、ネットワークに接続している仮想マシンは、一度、シャットダウンを行い、停止後、起動を行うというプロセスを経ないとネットワークへの再接続は出来ません。
削除は、仮想ネットワークを選択した後に、削除ボタンを押すと確認のダイアログがポップアップするので、それに答えると実行されます。
削除、停止ともに、接続されている仮想マシンがある場合には、十分に注意を払って実行してください。
作成については、次の章で詳しく説明します。
なお、仮想ネットワークの設定変更はvirt-managerでは出来ません。変更方法は回を改めて行います。
[仮想ネットワークの作成]
それでは、作成の手順を説明します。
- ウィザードの起動
仮想ネットワークの画面で、"+"ボタンを押します。
ウィザードが起動し、手順が表示されますので、進むを押してください。 - ネットワーク名の入力
仮想ネットワーク名を入力します。ネットワーク名はホスト上で一意である必要があります。
なお、ゲートウェイのIPアドレスは、必ずネットワークの先頭のアドレスとなりますので、仮想マシンのIPアドレスには割り当てないよう注意してください。 - ネットワークアドレスの指定
ネットワークアドレスの範囲の指定を行います。 - DHCPの設定
DHCPで配布するIPアドレスの範囲を指定します。
virt-managerからはIPアドレスの予約が出来ません。予約については別の回に改めて説明します。 - ネットワークの種類の選択
仮想ネットワークをホスト上のみに分離されたネットワークにするか、物理ネットワークにフォワードするかを選択します。
物理ネットワークにフォワードする場合には、"目的地"となるデバイスを選択してください。なお、"どれかの物理デバイスへのNAT"を選択すると、任意の物理デバイスが選択されます。(経験からすると、ASCIIコード順で選択されるようです。) - 設定内容の確定
確認画面が表示されますので、誤りがなければ"完了"ボタンを押して、仮想ネットワークを作成してください。 - 確認
正しく作成されると仮想ネットワークの画面に、仮想ネットワークが表示され、仮想NICの作成時にネットワークがリストされるようになります。
これにて、仮想ネットワークの設定は終了します。次回は、virt-managerでのストレージ・プールの作成について説明します。
が、その前に、仮想マシンをホストと同じネットワークに接続すためのブリッジ接続について、番外編として掲載する予定です。
0 件のコメント:
コメントを投稿