KVMやqemuを使用する際に、仮想マシンのネットワーク用のブリッジを作成する方法を説明しています。
[詳細]
Xenではインストール時にブリッジ・ネットワークが作成されますが、KVMやqemuではlibvirtによるNAT接続の仮想ネットワークが作成されるだけです。ホストと同じネットワークに接続する場合にはブリッジを作成しなければなりません。ubuntu, Debianの設定方法については、こちらを参照ください。
では、そのブリッジの作成方法について説明します。
- 事前準備
- bridge-utilsパッケージのインストール
ブリッジを作成するためにbridge-utilsパッケージをインストールします。
bridge-utilsは、ディストリビューションに添付されていますので、媒体からでもネットワークでもインストールが出来ます。
[root@localhost ~]# rpm -Uvh bridge-utils-1.1-2.i386.rpm[root@localhost ~]# yum install bridge-utils - サービスの設定
ブリッジ接続を使用する場合には、NetworkManagerを使用することが出来ません。NetworkManagerではなく従来のnetworkのサービスを利用してください。
[root@localhost ~]# chkconfig NetworkManager off
[root@localhost ~]# chkconfig network on
[root@localhost ~]# service NetworkManager stop
[root@localhost ~]# service network start
- bridge-utilsパッケージのインストール
- ネットワーク設定ファイルの編集
- ブリッジ用設定ファイルの作成
ブリッジ用のインタフェースの設定ファイルを"/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ブリッジ名"というファイルを作成します。ブリッジ名は任意なものを付けることが出来ます。下記の例ではbr0としています。
注意:"TYPE=Bridge"は、このまま記述してください。"B"が大文字、"ridge"は小文字。
サンプル:
- DHCPの場合
[root@localhost ~]# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-br0
DEVICE=br0
TYPE=Bridge
BOOTPROTO=dhcp
ONBOOT=yes
DELAY=0 - 静的なIPアドレスの場合
[root@localhost ~]# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-br0
DEVICE=br0
TYPE=Bridge
BOOTPROTO=static
BROADCAST=192.168.1.255
IPADDR=192.168.1.3
NETMASK=255.255.255.0
NETWORK=192.168.1.0
DELAY=0
- DHCPの場合
- 物理NICの設定ファイルの編集
ブリッジに対応するために、物理NICの設定ファイルも変更します。
IPADDRやBOOTPROTOなど、ブリッジの設定ファイルに記載した事項を削除して、BRIDGEという値に作成するブリッジを指定します。
下の例ではeth0にブリッジbr0を割り当てています。
[root@localhost ~]# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
DEVICE=eth0
HWADDR=00:16:76:D6:C9:45
ONBOOT=yes
BRIDGE=br0 # ここでブリッジを指定
- ブリッジ用設定ファイルの作成
- ネットワークの再起動
ネットワークの再起動を行います。
[root@localhost ~]# service network restart - 動作確認
ifconfigコマンドで正しく動作指定ことを確認します。
[root@localhost ~]# ifconfig
br0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:30:13:44:21:0C
inet addr:192.168.1.3 Bcast:192.168.1.255 Mask:255.255.255.0
inet6 addr: fe80::230:13ff:fe44:210c/64 Scope:Link
UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
RX packets:227787918 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:480250 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
collisions:0 txqueuelen:0
RX bytes:10513213904 (9.7 GiB) TX bytes:53615356 (51.1 MiB)
eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:30:13:44:21:0C
inet6 addr: fe80::230:13ff:fe44:210c/64 Scope:Link
UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1
RX packets:227788363 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:480794 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
collisions:0 txqueuelen:1000
RX bytes:13702246848 (12.7 GiB) TX bytes:53691779 (51.2 MiB)
Memory:deb00000-deb20000 - バーチャルマシンへのブリッジの指定
1 件のコメント:
参考にさせて頂きました。ありがとうございます。
debian系の場合の記事も書かれているようですがリンク指定が間違っているようです。
http://tipspc.blogspot.jp/2011/09/qemu-kvm-ubuntu-debian.html
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