火曜日, 9月 20, 2011

Oracle VM 3.0入門
(第5回 ストレージ・リポジトリの設定)

[概要]
OVMのシステムにストレージ・リポジトリの設定を行います。

[詳細]
前回は仮想マシンのイメージ、テンプレート、ISOイメージを格納するNFSストレージが必要の追加方法について説明しました。今回はストレージ・リポジトリの作成から、リポジトリへ仮想マシンの追加までについて説明します。
さて、OVM3.0ではストレージをOVMへ登録しただけでは、仮想マシンやISOイメージ、テンプレート、仮想マシンの設定ファイルを格納することはできません。作成した共有ストレージ上にリポジトリを作成することでファイル類を登録することができます。
  1. リポジトリ作成ウィザードの起動
    下の図の赤で囲った部分ををクリックして、ウィザードを起動します。

  2. リポジトリの作成
    ストレージ・リポジトリを作成するために必要な情報の記入を行い、リポジトリを作成します。

    • Name
      仮想マシン名を設定します。Oracle VM環境内で一意であれば任意の名前を付けることができます。(必須)
    • Repository Location
      リポジトリのデータを格納するストレージを指定します。(必須)
      • Netwark File Server
        NFSサーバ上にリポジトリを作成します。
        虫めがねを押すとNetwork File Serverには、第4回で登録した作成したNFSサーバとストレージが表示され、使用するファイルシステムを選択します。ストレージを使用するためにはあらかじめRefreshしておく必要があります。
      • Physical Disk
        iSCSIやFCなどの共有ディスクをリポジトリとして使用する際に指定します。設定方法については、管理編で説明します。
    • Share Path
      指定したファイルシステム上にサブディレクトリを作成し、そこをリポジトリとします。(任意)
    • Descripiton
      リポジトリの説明を記載します。(任意)
    必要事項の記入が終わったらOKを押して、リポジトリを作成します。成功すると下のように作成されたリポジトリがリストされます。
  3. 登録画面の起動
    リポジトリにOVMサーバを登録する画面を起動するために、下のマルで囲まれた部分をおします。

  4. OVMサーバの登録
    リポジトリに追加するサーバを"Servers"から選択し、右側の"Present to Server(s)へ移動させ、"OK"を押しサーバの登録を行います。

    サーバが登録されると、次のように右側の"Server"に登録したサーバがリストされます。

今回、リポジトリの設定は、仮想マシンを作成するまでに最低限必要な設定のみを説明しました。他の設定や詳細については管理編で触れることにします。 それでは、次回は。OVMを構成する単位であるサーバ・プールの登録について説明します。

0 件のコメント: