月曜日, 7月 13, 2009

VMware Server 入門(第4回、Linuxゲスト・インストール)

[概要]
VMware Server上のバーチャルマシンにLinuxをインストールする方法を説明します。

[詳細]
前回作成したバーチャルマシンに、Linuxをインストールします。
  1. 起動時の仮想CD/DVDドライブ接続準備
    バーチャルマシン作成時に"Connect at Power On"にチェックをしなかった場合は、CD/DVDドライブのプロパティを開き、起動時にデバイスを接続するように指定します。設定方法はこちら。

  2. リモートコンソール・プラグインのインストール
    VMware Serverでバーチャルマシン上のOSを操作するためには、VMwareリモートコンソールが必要です。リモートコンソールは、Webブラウザにプラグインをインストールすることで利用が可能になります。
    1. VMware ServerのWeb管理画面にて、"Console"のタブを選択します。

    2. プラグインがインストールされていないという内容が表示されていますので、"click here"の部分をクリックしてインストールを開始します。


    3. インストーラの指示に従ってインストールを行い、終了後ブラウザを再起動します。再起動後、再び"Console"タブを選択すると下のような画面になっていれば、インストールは成功しています。


  3. バーチャルマシンの起動
    "Console"タブ、もしくはメニュバーにあるを押して、バーチャルマシンを起動します。

  4. リモートコンソールの起動
    バーチャルマシンが起動すると"Console"タブが、下の画面に変更されます。
    画面内をクリックして、リモートコンソールを起動します。


  5. OSのインストール
    起動時の仮想CD/DVDドライブ接続が正しく設定されていれば、ポップアップしたコンソール画面に、Linuxのブートの様子が表示され、インストール画面に進みます。この後はリモートコンソールを使用して通常のPCと同じようにインストールを行ってください。


  6. VMware Toolsのインストール
    バーチャルマシンのOSが再起動したら、VMware用のユーティリティやドライバを、バーチャルマシンにインストールします。
    VMware Toolsの1つの機能として、バーチャルマシンとvSphere Clientが動作しているPCの間で、クリップボードのデータのやり取りができるようになります。
    1. CDROMをマウントしている場合には、アンマウントしてください。
      1. 実行するバーチャルマシン選択して、"Hardware"から"CD/DVD drive"をクリックします。


      2. "Connect at power on"にチェックを外します。


    2. Web管理画面上でVMware Toolsをインストールするバーチャルマシンを選択し、"VMware Tools..."をクリックします。


    3. 確認画面が表示されるのでOKを押して進みます。


    4. コンソール画面に移り、パッケージを任意の場所にコピーします。


    5. VMware Toolsのインストールを行います。
      ディストリビューションによってパッケージが異なります。rpmを使わないディストリビューションはこちらに進んでください。

      [RHEL系 および SUSE系]
        rpmでパッケージを管理しているRHEL系やSUSE系のディストリビューションは、VMwareTools.*.rpmを使用します。
      1. パッケージを任意のディレクトリにコピーし、rpm コマンドでパッケージをインストールします。

        [root@localhost ~]# cp /media/VMware\ Tools/VMwareTools-7.7.5-156745.i386.rpm
        [root@localhost ~]# rpm -Uvh VMwareTools-7.7.5-156745.i386.rpm
        準備中... ########################################### [100%]
        1:VMwareTools ########################################### [100%]

        The installation of VMware Tools 7.7.5 for Linux completed successfully.
        You can decide to remove this software from your system at any time by
        invoking the following command: "rpm -e VMwareTools".

        Before running VMware Tools for the first time, you need to
        configure it for your running kernel by invoking the
        following command: "/usr/bin/vmware-config-tools.pl".

        Enjoy,

        --the VMware team

      2. vmware-config-tools.plコマンドを実行し、VMware Toolsの設定を行います。
        1. 新機能の"VMware FileSystem Sync Driver"を使用するかどうかに答えます。デフォルトは"no"。

        2. X windowの解像度を設定します。

        [root@localhost ~]# vmware-config-tools.pl
        Stopping VMware Tools services in the virtual machine:
        Guest operating system daemon: [ OK ]

        <略>

        [EXPERIMENTAL] The VMware FileSystem Sync Driver (vmsync) is a new feature that
        creates backups of virtual machines. Please refer to the VMware Knowledge Base
        for more details on this capability. Do you wish to enable this feature?
        [no]

        <略>
        Detected X.org version 7.1.

        Please choose one of the following display sizes that X will start with (1 -
        29):

        [1] "320x200"
        [2] "320x240"
        <略>
        [28] "2560x1600"
        [29] "2560x1920"
        Please enter a number between 1 and 29:

        [3] 11

        <略>
        You can now run VMware Tools by invoking the following command:
        "/usr/bin/vmware-toolbox" during an X server session.

        You will need to either manually start /usr/bin/vmware-user or log out and log
        back in to this desktop session to obtain the following features: guest
        resolution fit, drag and drop, and file and text copy/paste. vmware-user is
        configured to automatically start at a graphical login, but that won't take
        effect until the next login.

        To use the vmxnet driver, restart networking using the following commands:
        /etc/init.d/network stop
        rmmod pcnet32
        rmmod vmxnet
        modprobe vmxnet
        /etc/init.d/network start

        Enjoy,

        --the VMware team

        VMware Toolsの設定は以上です。

      3. X上の機能を活性化するためvmware-userの実行します。
        [root@localhost ~]# /usr/bin/vmware-user

      4. ネットワーク・ドライバの再読み込みを行います。
        vmware-config-tools.plの出力にしたがってネットワークの再起動を行います。
        [root@localhost ~]# /etc/init.d/network stop
        [root@localhost ~]# rmmod pcnet32
        [root@localhost ~]# rmmod vmxnet
        [root@localhost ~]# modprobe vmxnet
        [root@localhost ~]# /etc/init.d/network start

      5. rpmパッケージを使用したVMware-toolsのインストールはこれで終了です。
        インストールの確認へ進んでください。

      [Debian系]
        rpmでパッケージを管理していないディストリビューション(Debian, Ubuntuなど)では、VMwareTools.*.tar.gzを使用します。
      1. パッケージのtar ballを任意のディレクトリにコピーし、tar コマンドで展開します。

        user@ubuntu:~$ cp /media/cdrom/VMwareTools-7.7.5-156745..tar.gz .
        user@ubuntu:~$ tar xvfz fz /media/VMwareTools-7.7.5-156745.tar.gz
        user@ubuntu:~$ cd vmware-tools-distrib/

      2. インストーラを起動します。
        いくつかのインストール先のパスを質問されますが、特に必要がなければデフォルトのまま設定します。
        user@ubuntu:~/vmware-tools-distrib$ sudo ./vmware-install.pl
        [sudo] password for user:
        Creating a new VMware Tools installer database using the tar4 format.

        Installing VMware Tools.

        In which directory do you want to install the binary files?
        [/usr/bin]

        What is the directory that contains the init directories (rc0.d/ to rc6.d/)?
        [/etc]

        <略>

      3. VMware Toolsの設定を行います。
        インストーラを進んでいくと、/usr/bin/vmware-config-tools.plの実行確認されますので"yes"で実行します。
      4. モジュールのコンパイルと格納場所を確認されます。デフォルトで進めてください。
      5. 新機能の"VMware FileSystem Sync Driver"を使用するかどうかに答えます。デフォルトは"no"。

      6. モジュールのコンパイルと格納場所を確認されます。デフォルトで進めてください。
      7. X windowの解像度を設定します。

      8. <略>
        [1] "320x200"
        [2] "320x240"
        <略>
        [28] "2560x1600"
        [29] "2560x1920"
        Please enter a number between 1 and 29:

        [3] 11

        <略>
        You can now run VMware Tools by invoking the following command:
        "/usr/bin/vmware-toolbox" during an X server session.

        You will need to either manually start /usr/bin/vmware-user or log out and log
        back in to this desktop session to obtain the following features: guest
        resolution fit, drag and drop, and file and text copy/paste. vmware-user is
        configured to automatically start at a graphical login, but that won't take
        effect until the next login.

        Enjoy,

        --the VMware team

      9. X上の機能を活性化するためvmware-userの実行します。
        user@ubuntu:~$ /usr/bin/vmware-user

      10. VMware-toolsのインストールは以上で終了です。

    6. インストールの確認
      "Summary"タブの"VMware Tools"が"running"になっていれば、インストールは成功です。

これでバーチャルマシンへのLinuxのインストールは完了です。普通のマシンと同様にバーチャルマシンをしてください。
次回はWindowsのインストールについて、説明します。

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