VMware Server上のバーチャルマシンにLinuxをインストールする方法を説明します。
[詳細]
前回作成したバーチャルマシンに、Linuxをインストールします。
- 起動時の仮想CD/DVDドライブ接続準備
バーチャルマシン作成時に"Connect at Power On"にチェックをしなかった場合は、CD/DVDドライブのプロパティを開き、起動時にデバイスを接続するように指定します。設定方法はこちら。 - リモートコンソール・プラグインのインストール
VMware Serverでバーチャルマシン上のOSを操作するためには、VMwareリモートコンソールが必要です。リモートコンソールは、Webブラウザにプラグインをインストールすることで利用が可能になります。 - バーチャルマシンの起動
"Console"タブ、もしくはメニュバーにあるを押して、バーチャルマシンを起動します。 - リモートコンソールの起動
バーチャルマシンが起動すると"Console"タブが、下の画面に変更されます。
画面内をクリックして、リモートコンソールを起動します。 - OSのインストール
起動時の仮想CD/DVDドライブ接続が正しく設定されていれば、ポップアップしたコンソール画面に、Linuxのブートの様子が表示され、インストール画面に進みます。この後はリモートコンソールを使用して通常のPCと同じようにインストールを行ってください。 - VMware Toolsのインストール
バーチャルマシンのOSが再起動したら、VMware用のユーティリティやドライバを、バーチャルマシンにインストールします。
VMware Toolsの1つの機能として、バーチャルマシンとvSphere Clientが動作しているPCの間で、クリップボードのデータのやり取りができるようになります。- CDROMをマウントしている場合には、アンマウントしてください。
- Web管理画面上でVMware Toolsをインストールするバーチャルマシンを選択し、"VMware Tools..."をクリックします。
- 確認画面が表示されるのでOKを押して進みます。
- コンソール画面に移り、パッケージを任意の場所にコピーします。
- VMware Toolsのインストールを行います。
ディストリビューションによってパッケージが異なります。rpmを使わないディストリビューションはこちらに進んでください。
[RHEL系 および SUSE系]- rpmでパッケージを管理しているRHEL系やSUSE系のディストリビューションは、VMwareTools.*.rpmを使用します。
- パッケージを任意のディレクトリにコピーし、rpm コマンドでパッケージをインストールします。
[root@localhost ~]# cp /media/VMware\ Tools/VMwareTools-7.7.5-156745.i386.rpm
[root@localhost ~]# rpm -Uvh VMwareTools-7.7.5-156745.i386.rpm
準備中... ########################################### [100%]
1:VMwareTools ########################################### [100%]
The installation of VMware Tools 7.7.5 for Linux completed successfully.
You can decide to remove this software from your system at any time by
invoking the following command: "rpm -e VMwareTools".
Before running VMware Tools for the first time, you need to
configure it for your running kernel by invoking the
following command: "/usr/bin/vmware-config-tools.pl".
Enjoy,
--the VMware team - vmware-config-tools.plコマンドを実行し、VMware Toolsの設定を行います。
- 新機能の"VMware FileSystem Sync Driver"を使用するかどうかに答えます。デフォルトは"no"。
- X windowの解像度を設定します。
[root@localhost ~]# vmware-config-tools.pl
Stopping VMware Tools services in the virtual machine:
Guest operating system daemon: [ OK ]
<略>
[EXPERIMENTAL] The VMware FileSystem Sync Driver (vmsync) is a new feature that
creates backups of virtual machines. Please refer to the VMware Knowledge Base
for more details on this capability. Do you wish to enable this feature?
[no]
<略>
Detected X.org version 7.1.
Please choose one of the following display sizes that X will start with (1 -
29):
[1] "320x200"
[2] "320x240"
<略>
[28] "2560x1600"
[29] "2560x1920"
Please enter a number between 1 and 29:
[3] 11
<略>
You can now run VMware Tools by invoking the following command:
"/usr/bin/vmware-toolbox" during an X server session.
You will need to either manually start /usr/bin/vmware-user or log out and log
back in to this desktop session to obtain the following features: guest
resolution fit, drag and drop, and file and text copy/paste. vmware-user is
configured to automatically start at a graphical login, but that won't take
effect until the next login.
To use the vmxnet driver, restart networking using the following commands:
/etc/init.d/network stop
rmmod pcnet32
rmmod vmxnet
modprobe vmxnet
/etc/init.d/network start
Enjoy,
--the VMware team
VMware Toolsの設定は以上です。 - X上の機能を活性化するためvmware-userの実行します。[root@localhost ~]# /usr/bin/vmware-user
- ネットワーク・ドライバの再読み込みを行います。
vmware-config-tools.plの出力にしたがってネットワークの再起動を行います。[root@localhost ~]# /etc/init.d/network stop
[root@localhost ~]# rmmod pcnet32
[root@localhost ~]# rmmod vmxnet
[root@localhost ~]# modprobe vmxnet
[root@localhost ~]# /etc/init.d/network start
rpmパッケージを使用したVMware-toolsのインストールはこれで終了です。
インストールの確認へ進んでください。 - パッケージを任意のディレクトリにコピーし、rpm コマンドでパッケージをインストールします。
[Debian系]- rpmでパッケージを管理していないディストリビューション(Debian, Ubuntuなど)では、VMwareTools.*.tar.gzを使用します。
- パッケージのtar ballを任意のディレクトリにコピーし、tar コマンドで展開します。user@ubuntu:~$ cp /media/cdrom/VMwareTools-7.7.5-156745..tar.gz .
user@ubuntu:~$ tar xvfz fz /media/VMwareTools-7.7.5-156745.tar.gz
user@ubuntu:~$ cd vmware-tools-distrib/ - インストーラを起動します。
いくつかのインストール先のパスを質問されますが、特に必要がなければデフォルトのまま設定します。user@ubuntu:~/vmware-tools-distrib$ sudo ./vmware-install.pl
[sudo] password for user:
Creating a new VMware Tools installer database using the tar4 format.
Installing VMware Tools.
In which directory do you want to install the binary files?
[/usr/bin]
What is the directory that contains the init directories (rc0.d/ to rc6.d/)?
[/etc]
<略> - VMware Toolsの設定を行います。
インストーラを進んでいくと、/usr/bin/vmware-config-tools.plの実行確認されますので"yes"で実行します。 - モジュールのコンパイルと格納場所を確認されます。デフォルトで進めてください。
- 新機能の"VMware FileSystem Sync Driver"を使用するかどうかに答えます。デフォルトは"no"。
- モジュールのコンパイルと格納場所を確認されます。デフォルトで進めてください。
- X windowの解像度を設定します。
- X上の機能を活性化するためvmware-userの実行します。user@ubuntu:~$ /usr/bin/vmware-user
<略>
[1] "320x200"
[2] "320x240"
<略>
[28] "2560x1600"
[29] "2560x1920"
Please enter a number between 1 and 29:
[3] 11
<略>
You can now run VMware Tools by invoking the following command:
"/usr/bin/vmware-toolbox" during an X server session.
You will need to either manually start /usr/bin/vmware-user or log out and log
back in to this desktop session to obtain the following features: guest
resolution fit, drag and drop, and file and text copy/paste. vmware-user is
configured to automatically start at a graphical login, but that won't take
effect until the next login.
Enjoy,
--the VMware team
VMware-toolsのインストールは以上で終了です。 - CDROMをマウントしている場合には、アンマウントしてください。
"Summary"タブの"VMware Tools"が"running"になっていれば、インストールは成功です。
次回はWindowsのインストールについて、説明します。
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