OVMでのISOイメージの管理について説明しています。
OVM 2.xについて説明しています。OVM 3.xについては、こちらをご覧ください。
[詳細]
今回は登録を中心にISOイメージの管理について説明します。
登録方法には、sshなどでUtility Serverにコピーしたイメージをコピーする方法と、外部ソース(Webサーバやftpサーバ)からイメージをダウンロードする方法があります。まずは、コピーしたイメージの登録方法から説明します。
- サーバ・プールに存在するイメージの登録("Select from Server Pool")
sshやnfsを経由してコピーしたISOイメージの登録を行います。
ISOイメージは、Utility Serverの"/OVS/iso_pool/"の"ISO Group"ディレクトリの下に置くが決められています。
これからWindows2008 ServerのISOイメージ"Windows2008_X86_64.iso"を登録することを例にとって説明していきます。
- "ISO Group"ディレクトリの作成
Utility Serverにログインし"ISO Group"ディレクトリの作成を作成します。"ISO Group"名には、Windows, Linux, hoge等、任意の名前を付けることが出来ます。実際には、"ISO Group"ディレクトリの作成とは"ISO Group"名のディレクトリを作ることです。今回は"Windows"という名前で作成します。
[root@linux ~]# mkdir /OVS/iso_pool/Windows
[root@linux ~]# chown 777 /OVS/iso_pool/Windows
- ISOイメージのリモートコピー
ISOイメージをUtility Serverにコピーします。OVM Serverの標準では、sshとnfsがリモートのファイルを転送する手段として用意されています。ここでは、WindowsのPCからscpを用いてファイルを転送しています。
E:\os_img\Windows2008>scp Windows2008_X86_64.iso root@vm-host03:/OVS/iso_pool/Windows/Windows2008_X86_64.iso
root@vm-host03's password:
Windows2008_X86_64.iso 100% 2754MB 10.9MB/s 04:12
E:\os_img\Windows2008>
- OVM Managerへの登録
"Resource"タブ→"ISO Files"へ移動し"Import"をおします。
- コピー・ソースの選択
"Select from Server Pool (Discover and register)"を選択し、"Next"で次に進みます。
- 情報の登録
イメージの登録に必要な情報を選択または入力します。
- Server Pool Name
イメージをコピーしたUtility Serverの所属するサーバ・プールを選択します。(必須)
- ISO Group
イメージをコピーしたディレクトリである"ISO Group"を選択します。(必須)
今回の例では、"Windows"というディレクトリを作成したので、"Windows"を選択してください。
- ISO Label
ISO Labelは、イメージのファイル名から、拡張子と.(ピリオド)を削除した名前になります。(必須)
今回の例では、"Windows2008_X86_64"となります。これを選択してください。
- Description
ISOファイルの説明を記述します。(任意)
- Server Pool Name
- 入力項目の確認
入力確認項目の確認が終わったら"Confirm"を押し、登録を完了させます。
- イメージの承認
イメージの登録が正常に終わると、"Pending"の状態になります。
"Approve"を押してイメージの承認を行い、使用可能なステータス"Active"に変更する必要があります。
- "ISO Group"ディレクトリの作成
- 外部ソースからの登録("Download from External Source")
ISOイメージをHTTP,FTPを使用して、Utility Serverに登録します。
- OVM Managerからの登録
"Resource"タブ→"ISO Files"へ移動し"Import"をおします。
- コピー・ソースの選択
"Download from External Source (HTTP and FTP)"を選択し、"Next"で次に進みます。
- 情報の登録
イメージの登録に必要な情報を選択または入力します。
- Server Pool Name
イメージをコピーするサーバ・プールを選択します。(必須)
- ISO Group
任意、もしくは、作成済みの"ISO Group"名を入力します。(必須)
これにより、/OVS/iso_pool/"ISO Group"名ディレクトリが作成されます。
- ISO Label
ISO Labelを入力します。(必須)
イメージは、"ISO Label.iso"というファイル名で保存されます。
今回の例では、"Windows2008_X86_64"となります。これを選択してください。
- URL
イメージのURLを指定します。(必須)
- Use Proxy
イメージのアップロードをProxyサーバを介して行う場合はチェックします。(任意)
- Proxy URL
(Use Proxyを選択したときのみ必須)
- Description
ISOファイルの説明を記述します。(任意)
- Server Pool Name
- 入力項目の確認
入力確認項目の確認が終わったら"Confirm"を押し、登録を完了させます。
- イメージの承認
イメージの登録が正常に終わると、"Pending"の状態になります。
"Approve"を押してイメージの承認を行い、使用可能なステータス"Active"に変更する必要があります。
- OVM Managerからの登録
- ステータスと説明の変更
イメージを選択し"Edit"を押すことでISOイメージのステータスと説明の変更が出来ます。ステータスは、"Active"と"Inactive"があり、"Inactive"にするとイメージをOVM Managerから一時的に利用できなくできます。イメージのメンテナンスを行うときなどに使用してください。
同じページで、Descriptionに記載した説明を編集することも出来ます。 - イメージの削除
イメージの削除を行うときには、削除するイメージを選択して"Delete"を押します。すると、確認画面が表示され、そこでも"Delete"を押すと、イメージが削除されます。
以上でISOイメージの管理についての説明は終わりです。次回はテンプレートの管理について説明します。
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