土曜日, 6月 06, 2009

VMware ESXi 4入門 (第1回、インストール)

[概要]
VMware ESXi 4のインストールから、管理クライアントのセットアップまでを説明しています。
ESXi 3.5について連載していましたが、ESXi 4がリリースされましたので、ESXi 4に改訂したもので、インストールから改めて連載し直しますで、よろしくお願いします。

[詳細]
VMware ESXi (ESXi)は、VMware社から無償で提供されているType1ハイパーバイザ型のバーチャルマシンモニタ(VMM)です。
3.5から4.0での主な変更点は次のようなものがあります。
  • x86_64対応となり32bitのハードウェアでは動作しなくなった。
  • VMware Infrastracture Clientの名称がVMware vSphere Clientに変更され、日本語対応した。
  • バーチャルマシンのCPU数が8まで、サポートするようになった。
  • ホストマシンのキャパシティが、64 CPU Core, 1TB メモリをサポートするようになった。
  • いくつかのパフォーマンスに関する改善がなされた

なお、今回、第一回は、ESXiのホストへのインストールとホストの環境設定、およびESXiクライアントであるVMware Infrastracture Clientのインストールの手順について説明します。
# 本ドキュメントのキャプチャ画面で、ESXi 3.5から大きな変更のないものは、以前のドキュメントから流用しています。ご了承ください。

  1. ESXiの入手
    VMware社のWebサイトからESXiのCD ROMイメージをダウンロードするためには、アカウントの登録が必要です。
    1. VMware社のホームページのプロダクトのリストから、"VMware ESXi (freeware)"を選択してESXiのページに移動します。



    2. 必要事項を記入し使用許諾に同意してすると、確認のemailが送られます。




    3. emailに記載されているリンクをたどると、ログイン画面が表示されます。


    4. emailアドレスとパスワードを入力して、ダウンロード画面に進んでください。


    5. 画面表示されるライセンス番号のメモし、ESXのCDROMイメージをダウンロードします。



    6. ダウンロードしたイメージを、CDROMもしくはDVD±ROMの媒体へ書き込みます。書き込みについては、イメージを媒体に転記できるツールを使用してください。

  2. CDからのインストール
    ダウンロードしたCDROMイメージを、ホスト・マシンにインストールします。

    1. インストールするホスト・マシンに、既に別のOSが入っている場合にはMBRを初期化します。MBRの初期化については、こちらを参照してください。
    2. 作成した媒体をCD/DVDドライブへ挿入し、ホスト・マシンの電源を入れます。
      なお、CD/DVDドライブから起動するように、BIOSを設定する必要があります。



    3. kernelの起動が終わると、インストールの開始画面になります。
      新規インストールなので、"Install"を選択します。



    4. ライセンス同意書が表示されますので、同意して先に進めてください。



    5. インストールするディスクを選びます。



    6. 確認画面で"Install"選択(F11キーを押す)と始まります。
    7. インストールが終了するとリブートの確認画面になります。インストール媒体を取り出してリブートを行ってください。


  3. ESXiホスト上での設定
    インストール後、ESXiの環境設定を、インストールしたホスト・マシンのコンソールを使って行います。
    1. パスワードの設定
      インストール直後には、パスワードの設定がされていません。セキュリティ確保のため、パスワードの設定を行います。"Configure Management Network"から、パスワードの変更画面を呼び出してください。

    2. 管理ネットワークの設定
      "Configure Management Network"から、ネットワークの設定画面に移動し各設定を行います。



      1. IPアドレスの設定
        インストール時には、IPアドレスをDHCPで取得するようになっています。固定アドレスに変更する場合には、"IP Configuration"を選択しIPアドレス変更画面に移ります。ここで、"Set static IP address and network configuration:"にマークした後、必要な情報を入力してください。

      2. ホスト名、DNSサーバの設定
        "DNS Configuration"の画面で、ホスト名とDNSサーバを指定します。

      ※そのほかの設定については、マニュアルを参照してください。
    3. キーボードの設定
      キーボードの設定を行うためには、"Configure Keyboard"を選択します。

  4. VMware Infrastracture Clientのインストール
    ESXiを管理するためにvSphere Clientのインストールが必要です。vShpere ClientはWindows上で動作しますので、Windowsマシンが必要になります。LinuxからのESXiの操作には、コマンドライン・インタフェースが用意されています。そちらにつきましては、VMware社の資料を参照してください。
    1. ESXiホストにWEBブラウザでアクセスし、"Download vSphere Client"をクリックして、モジュール("VMware-viclient.exe")をダウンロードします。

    2. ダウンロードしたモジュールを実行します。
      画面の指示に従って、「使用許諾」、「ユーザ名」、「アップデートサービスのインストール」、「インストール・フォルダ」を入力もしくは選択し、インストールを開始してください。



      インストールが完了するとスタートメニューにvSphere ClinetとvSphere Updateが追加されます。

以上で、ESXiを使用する準備ができました。
環境構築については、次回に説明します。

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