水曜日, 11月 11, 2009

Oracle VM 入門 (第6回、ISOイメージの管理)

[概要]
OVMでのISOイメージの管理について説明しています。
OVM 2.xについて説明しています。OVM 3.xについては、こちらをご覧ください。

[詳細]
今回は登録を中心にISOイメージの管理について説明します。
登録方法には、sshなどでUtility Serverにコピーしたイメージをコピーする方法と、外部ソース(Webサーバやftpサーバ)からイメージをダウンロードする方法があります。まずは、コピーしたイメージの登録方法から説明します。

  1. サーバ・プールに存在するイメージの登録("Select from Server Pool")
    sshやnfsを経由してコピーしたISOイメージの登録を行います。
    ISOイメージは、Utility Serverの"/OVS/iso_pool/"の"ISO Group"ディレクトリの下に置くが決められています。
    これからWindows2008 ServerのISOイメージ"Windows2008_X86_64.iso"を登録することを例にとって説明していきます。

    1. "ISO Group"ディレクトリの作成
      Utility Serverにログインし"ISO Group"ディレクトリの作成を作成します。"ISO Group"名には、Windows, Linux, hoge等、任意の名前を付けることが出来ます。実際には、"ISO Group"ディレクトリの作成とは"ISO Group"名のディレクトリを作ることです。今回は"Windows"という名前で作成します。

      [root@linux ~]# mkdir /OVS/iso_pool/Windows
      [root@linux ~]# chown 777 /OVS/iso_pool/Windows

    2. ISOイメージのリモートコピー
      ISOイメージをUtility Serverにコピーします。OVM Serverの標準では、sshとnfsがリモートのファイルを転送する手段として用意されています。ここでは、WindowsのPCからscpを用いてファイルを転送しています。

      E:\os_img\Windows2008>scp Windows2008_X86_64.iso root@vm-host03:/OVS/iso_pool/Windows/Windows2008_X86_64.iso
      root@vm-host03's password:
      Windows2008_X86_64.iso 100% 2754MB 10.9MB/s 04:12

      E:\os_img\Windows2008>

    3. OVM Managerへの登録
      "Resource"タブ→"ISO Files"へ移動し"Import"をおします。


    4. コピー・ソースの選択
      "Select from Server Pool (Discover and register)"を選択し、"Next"で次に進みます。


    5. 情報の登録
      イメージの登録に必要な情報を選択または入力します。


      • Server Pool Name
        イメージをコピーしたUtility Serverの所属するサーバ・プールを選択します。(必須)
      • ISO Group
        イメージをコピーしたディレクトリである"ISO Group"を選択します。(必須)
        今回の例では、"Windows"というディレクトリを作成したので、"Windows"を選択してください。
      • ISO Label
        ISO Labelは、イメージのファイル名から、拡張子と.(ピリオド)を削除した名前になります。(必須)
        今回の例では、"Windows2008_X86_64"となります。これを選択してください。
      • Description
        ISOファイルの説明を記述します。(任意)
      すべて終了したら、"Next"で確認画面に進みます。
    6. 入力項目の確認
      入力確認項目の確認が終わったら"Confirm"を押し、登録を完了させます。


    7. イメージの承認
      イメージの登録が正常に終わると、"Pending"の状態になります。
      "Approve"を押してイメージの承認を行い、使用可能なステータス"Active"に変更する必要があります。

  2. 外部ソースからの登録("Download from External Source")
    ISOイメージをHTTP,FTPを使用して、Utility Serverに登録します。

    1. OVM Managerからの登録
      "Resource"タブ→"ISO Files"へ移動し"Import"をおします。


    2. コピー・ソースの選択
      "Download from External Source (HTTP and FTP)"を選択し、"Next"で次に進みます。


    3. 情報の登録
      イメージの登録に必要な情報を選択または入力します。


      • Server Pool Name
        イメージをコピーするサーバ・プールを選択します。(必須)
      • ISO Group
        任意、もしくは、作成済みの"ISO Group"名を入力します。(必須)
        これにより、/OVS/iso_pool/"ISO Group"名ディレクトリが作成されます。
      • ISO Label
        ISO Labelを入力します。(必須)
        イメージは、"ISO Label.iso"というファイル名で保存されます。
        今回の例では、"Windows2008_X86_64"となります。これを選択してください。
      • URL
        イメージのURLを指定します。(必須)
      • Use Proxy
        イメージのアップロードをProxyサーバを介して行う場合はチェックします。(任意)
      • Proxy URL
        (Use Proxyを選択したときのみ必須)
      • Description
        ISOファイルの説明を記述します。(任意)
      すべて終了したら、"Next"で確認画面に進みます。
    4. 入力項目の確認
      入力確認項目の確認が終わったら"Confirm"を押し、登録を完了させます。


    5. イメージの承認
      イメージの登録が正常に終わると、"Pending"の状態になります。
      "Approve"を押してイメージの承認を行い、使用可能なステータス"Active"に変更する必要があります。

  3. ステータスと説明の変更
    イメージを選択し"Edit"を押すことでISOイメージのステータスと説明の変更が出来ます。ステータスは、"Active"と"Inactive"があり、"Inactive"にするとイメージをOVM Managerから一時的に利用できなくできます。イメージのメンテナンスを行うときなどに使用してください。
    同じページで、Descriptionに記載した説明を編集することも出来ます。
  4. イメージの削除
    イメージの削除を行うときには、削除するイメージを選択して"Delete"を押します。すると、確認画面が表示され、そこでも"Delete"を押すと、イメージが削除されます。

以上でISOイメージの管理についての説明は終わりです。次回はテンプレートの管理について説明します。

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