CentOS 6, RHEL6でkvmを使うためのOSインストールについて説明しています。
ubuntuの方はこちらをご覧ください。CentOS5.4以降の方はこちらを、RHEL5.4以降の方はこちらを、それぞれご覧下さい。
[詳細]
CentOS 6, RHEL6 から仮想化環境にXen替わってKVM (Kernel-based Virtual Machine)が採用されました。
KVMはLinux kernelに2.6.20より標準で実装されている仮想化環境で、カーネルのモジュールとして動作します。
また、KVMはハイパーバイザとしてのみ働き、自身ではPCのエミュレートの機能は持っておらず、QEMUというエミュレータがKVMとの間のやり取りを行って、仮想環境を提供しています。なお、KVMの使用するためにはは、Intel-VTかAMD-Vといった仮想化技術を実装したCPUと対応したマザーボードが必要です。 対応していない場合にはqemuが完全仮想化によってエミュレーションを行いため、非常に低速になります。
それでは、今回は、KVMインストールについて説明して行きたいと思います。
- OSのインストール
KVMのインストールは、通常のOSのインストールの中で、仮想化のパッケージ・グループを選択することで行います。
なお、OSインストールについては、KVMに関するポイントの部分を中心に説明します。
- インストール・ソフトウェアの選択
下のソフトウエアの選択画面にて、CentOS 6では"Virtual Host"を、RHEL6チェックでは"仮想化ホストをチェックし、ソフトウェア選択のカスタマイズを"今すぐカスタマイズ"を選択します。
次の画面では、左側のカテゴリで"仮想化"を選択すると、右側のパッケージグループに"仮想化"、"仮想化クライアント"、"仮想化プラットフォーム"が選択されていることを確認します。
- デスクトップ環境のインストール
"Virtual Host"では、GNOME,X Windowがインストールパッケージとして選択されません。
カテゴリで"デスクトップ"を選択し、"X Window System"と"デスクトップ"のパッケージ・グループをチェックします。もちろん、デスクトップを使用しないサーバとして使用する場合にはこれらのパッケージ・グループをインストール必要はありません。
- インストール・ソフトウェアの選択
- 動作確認
KVM用カーネル・モジュールがロードされていることを確認します。
[root@vm-host03 ~]# lsmod | grep kvm
kvm_intel 85992 0
kvm 222368 2 ksm,kvm_intel
AMDのCPUでは、"kvm_intel"のかわりに"kvm_amd"がロードされます。
これでKVMを使用する準備が整いました。こちら参照して、仮想マシンの作成からOSのインストールまでを行ってください。
[付録]
インストールをテキストで行った場合や、kvmの環境を後からインストールする場合には、"仮想化"、"仮想化クライアント"、"仮想化プラットフォーム"のパッケージ・グループを追加します。
# yum groupinstall 仮想化 仮想化クライアント 仮想化プラットフォーム
英語でパッケージ・グループを指定するならば、# yum groupinstall 'Virtualization' 'Virtualization Client' 'Virtualization Platform'
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