CentOS 5.4がリリースされたので、Red Hat Enterprise Linux 5.4との差分を中心にKVMのインストールについて説明します。
CentOS6, RHEL6の方はこちらを、ubuntuの方はこちらをそれぞれご覧ください。
[詳細]
CentOS 5.4から、仮想化環境としてXenに加えて、KVM (Kernel-based Virtual Machine)が実装されました。
KVMはLinux kernelに2.6.20より標準で実装されている仮想化環境で、カーネルのモジュールとして動作します。ただし、CentOS 5.4はKernel 2.6.18なので、バックポートされたモジュールが実装されています。
また、KVMはハイパーバイザとしてのみ働き、自身ではPCのエミュレートの機能は持っておらず、QEMUというエミュレータがKVMとやり取りを行って、バーチャルマシンを提供しています。KVMの使用については、Intel-VTかAMD-Vを実装したCPU必要です。
KVMはRHEL 5.3以前でもソース・コードのコンパイル、もしくは、ディストリビューション以外で提供されているパッケージをインストールすることで使用することはできましたのですが、Red Hat社がKVMへの主な出資者であるQumranet社がに買収し、KVMをメインの仮想化環境として扱うとしたことで、ディストリビューションに含まれました。
それでは、今回は、KVMの設定方法と簡単な操作方法を説明して行きたいと思います。
- CentOS 5.4のインストール
KVMのインストールは、通常のOSのインストールの中で、KVMのパッケージを選択することで行います。
OSインストールについては、KVMに関するポイントの部分を、中心にそのほかは、かいつまんで説明します。
その後は、通常通りインストールを進め、完了後、再起動を行ってください。 - 動作確認
KVM用カーネル・モジュールがロードされていることを確認します。
[root@vm-host03 ~]# lsmod | grep kvm
kvm_intel 85992 0
kvm 222368 2 ksm,kvm_intel
AMDのCPUでは、"kvm_intel"のかわりに"kvm_amd"がロードされます。
これでKVMを使用する準備が整いました。こちら参照して、バーチャルマシンの作成からOSのインストールまでを、行ってください。
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