日曜日, 5月 24, 2009

VMware ESXi 3.5入門 (第1回、インストール)

[概要]
VMware ESXiのインストールから、管理クライアントのセットアップまでを説明しています。

[詳細]
VMware ESXiは、VMware社から無償で提供されているType1ハイパーバイザ型のバーチャルマシンモニタ(VMM)です。
本ドキュメントでは、ESXiのホストへのインストールと環境設定、およびESXiクライアントであるVMware Infrastracture Clientのインストールの手順について説明します。
  1. ESXiの入手
    VMware社のWebサイトからESXiのCD ROMイメージをダウンロードするためには、アカウントの作成が必要です。
    1. VMware社のホームページのプロダクトのリストから、"VMware ESXi (freeware)"を選択してESXiのページに移動します。


    2. 必要事項の記入、使用許諾に同意して、ダウンロードンページに移動します。


    3. 画面表示されるライセンス・キーのメモし、ESXのCDROMイメージをダウンロードします。


    4. ダウンロードしたイメージを、CDROMもしくはDVD±ROMの媒体へ書き込みます。書き込みについては、イメージを媒体に転記できるツールを使用してください。


  2. CDからのインストール
    ダウンロードしたCDROMイメージを、ホスト・マシンにインストールします。


    1. インストールするホスト・マシンに、既に別のOSが入っている場合にはMBRを初期化します。MBRの初期化については、こちらを参照してください。


    2. 作成した媒体をCD/DVDドライブへ挿入し、ホスト・マシンの電源を入れます。
      なお、CD/DVDドライブから起動するように、BIOSを設定する必要があります。
      HWのチェックなどがすむと、下記の順でインストールの準備が進みます。


    3. kernelの起動が終わると、ライセンスの同意画面が表示されます。同意して進めてください。



    4. インストールするディスクを選びます。選択が終わるとインストールが始まります。



    5. インストールが終了すると、リブートの確認画面になります。インストール媒体を取り出して、準備ができたらリブートを行ってください。


  3. ESXiホスト上での設定
    インストール後、ESXiの環境設定を、インストールしたホスト・マシンのコンソールを使って行います。
    1. パスワードの設定
      インストール直後には、パスワードの設定がされていません。セキュリティ確保のため、パスワードの設定を行います。"Configure Management Network"から、パスワードの変更画面を呼び出してください。



    2. 管理ネットワークの設定
      "Configure Management Network"から、ネットワークの設定画面に移動し各設定を行います。



      1. IPアドレスの設定
        インストール時には、IPアドレスをDHCPで取得するようになっています。固定アドレスに変更する場合には、"IP Configuration"を選択しIPアドレス変更画面に移ります。ここで、"Set static IP address and network configuration:"にマークした後、必要な情報を入力してください。



      2. ホスト名、DNSサーバの設定
        "DNS Configuration"の画面で、ホスト名とDNSサーバを指定します。

      ※そのほかの設定については、マニュアルを参照してください。


    3. キーボードの設定
      キーボードの設定を行うためには、"Configure Keyboard"を選択します。


  4. VMware Infrastracture Clientのインストール
    ESXiを管理するためにVMware Infrastracture Client (VI Client)のインストールが必要です。VI ClientはWindows上で動作しますので、Windowsマシンが必要になります。LinuxからのESXiの操作には、コマンドライン・インタフェースが用意されています。そちらにつきましては、VMware社の資料を参照してください。
    1. ESXiホストにWEBブラウザでアクセスし、"Download VMware Infrastracture Client"をクリックして、モジュール("VMware-viclient.exe")をダウンロードします。


    2. ダウンロードしたモジュールを実行します。
      画面の指示に従って、「使用許諾」、「ユーザ名」、「アップデートサービスのインストール」、「インストール・フォルダ」を入力もしくは選択し、インストールを開始してください。


      インストールが完了するとスタートメニューにVI ClinetとVI Updateが追加されます。

以上で、ESXiを使用する準備ができました。
環境構築については、次回を改めて説明します。

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