火曜日, 6月 09, 2009

VMware ESXi 4入門 (第4回、Linuxインストール)

[概要]
VMware ESXi上のバーチャルマシンにLinuxをインストール方法を説明しています。

[詳細]
前回作成したバーチャルマシンに、Linuxをインストールします。

# 本ドキュメントのキャプチャ画面で、ESXi 3.5から大きな変更のないものは、以前のドキュメントから流用しています。ご了承ください。
  1. プロパティ画面の起動
    vShpere Clientの右側にペインから作成されたバーチャルマシンを選択し、左側のペインの"サマリ"のタブを選択するか、"コマンド"の中から"設定の編集"を選択して、プロパティ画面を開きます。もしくは、"はじめに"のタブにある"仮想マシンの設定の編集"をクリックして、プロパティ画面の起動を起動します。


  2. OSインストールメディアの指定
    1. "ハードウェア"のタブにある"CD/DVDドライブ1"を選択します。
    2. バーチャルマシンが、起動時にOSインストールメディアをマウントするよう"パワーオン時に接続"にチェックします。
    3. OSインストールメディアのあるデバイスを指定します。
      • クライアント デバイス
        vSphere Clientの動作しているコンピュータのドライブを使用します。
      • ホスト デバイス
        ESXiホストに接続されているドライブを使用します。
      • データストア ISO ファイル
        Datastoreに格納されているOSインストールメディアのISOイメージを指定します。

  3. バーチャルマシンの起動
    vSphere Clientの右側にリストから、作成されたバーチャルマシンを選択し、"パワーオン"を押します。

  4. OSのインストール
    "コンソール"のタブを選択すると、バーチャルマシンのコンソールでOSのインストールが開始されていることが分かります。
    以後は、vSphere Clientのコンソールを使って、通常のサーバと同じようにOSのインストールを行ってください。



    ※ vSphere Clientのコンソール画面から抜けるためには、"Ctrl"と"Alt"キーを同時に押します。
    ※ コンソール画面だけを独立したウィンドで開くことができます。コンソールのを押すとコンソール画面が開きます。



    インストールが終了し、CDROMの取り出しの指示が出たら、"OSインストールメディアの指定"でチェックした"パワーオン時に接続"のチェックを外してからリブートをしてください。

  5. VMware Toolsのインストール
    バーチャルマシンのOSが再起動したら、VMware用のユーティリティやドライバを、バーチャルマシンにインストールします。
    VMware Toolsの1つの機能として、バーチャルマシンとvSphere Clientが動作しているPCの間で、クリップボードのデータのやり取りができるようになります。
    1. CDROMをマウントしている場合には、アンマウントしてください。

    2. vSphere Clientのメニューにある"インベントリ"から"仮想マシン" → "ゲスト" → "VMware Tools"のインストール/アップグレード"の順で選択します。

    3. 確認画面が表示されるのでOKを押して進みます。
    4. コンソール画面に移り、VMware Toolsが入っているCDイメージが、バーチャルマシン上のCDROMドイブに、マップされるので適当なディレクトリにマウントします。
      なお、automountが有効な場合には自動的にマウントされます。たとえば、RHEL5系の場合は/media/VMware Toolsにマウントされます。



    5. ターミナルを開き、パッケージをハードディスクにコピーし、パッケージを展開します。
      ESX4ではrpm形式のパッケージが提供されていません。すべて、tar.gz形式のパッケージのインストールになります。

      [root@localhost ~]# cp /media/VMware\ Tools/VMwareTools-4.0.0-164009.tar.gz .
      [root@localhost ~]# tar xvfz VMwareTools-4.0.0-164009.tar.gz


    6. VMware ToolsのインストールとVMware Toolsの設定を行います。
      インストール先のパスを質問されますが、特に必要がなければデフォルトのまま設定します。X windowの解像度については表示したい解像度を1-15の間で指定してください。

      [root@localhost ~]# cd vmware-tools-distrib/
      [root@localhost vmware-tools-distrib]# ./vmware-install.pl
      Creating a new VMware Tools installer database using the tar4 format.

      Installing VMware Tools.

      In which directory do you want to install the binary files?
      [/usr/bin]

      What is the directory that contains the init directories (rc0.d/ to rc6.d/)?
      [/etc/rc.d]

      What is the directory that contains the init scripts?
      [/etc/rc.d/init.d]

      In which directory do you want to install the daemon files?
      [/usr/sbin]

      In which directory do you want to install the library files?
      [/usr/lib/vmware-tools]

      The path "/usr/lib/vmware-tools" does not exist currently. This program is
      going to create it, including needed parent directories. Is this what you want?
      [yes]
      In which directory do you want to install the documentation files?
      [/usr/share/doc/vmware-tools]

      The path "/usr/share/doc/vmware-tools" does not exist currently. This program
      is going to create it, including needed parent directories. Is this what you
      want? [yes]

      <中略>

      The installation of VMware Tools 4.0.0 build-164009 for Linux completed
      successfully. You can decide to remove this software from your system at any
      time by invoking the following command: "/usr/bin/vmware-uninstall-tools.pl".

      Before running VMware Tools for the first time, you need to configure it by
      invoking the following command: "/usr/bin/vmware-config-tools.pl". Do you want
      this program to invoke the command for you now? [yes]
      Detected X.org version 7.1.


      Please choose one of the following display sizes that X will start with (1 - 15):

      [1] "640x480"
      [2] "800x600"
      [3] "1024x768"
      <中略>
      [14] "1920x1200"
      [15] "2364x1773"
      Please enter a number between 1 and 15:

      [3]

      <中略>

      The configuration of VMware Tools 4.0.0 build-164009 for Linux for this running
      kernel completed successfully.

      You must restart your X session before any mouse or graphics changes take
      effect.

      You can now run VMware Tools by invoking the following command:
      "/usr/bin/vmware-toolbox" during an X server session.

      To enable advanced X features (e.g., guest resolution fit, drag and drop, and
      file and text copy/paste), you will need to do one (or more) of the following:
      1. Manually start /usr/bin/vmware-user
      2. Log out and log back into your desktop session; and,
      3. Restart your X session.

      To use the vmxnet driver, restart networking using the following commands:
      /etc/init.d/network stop
      rmmod pcnet32
      rmmod vmxnet
      modprobe vmxnet
      /etc/init.d/network start

      Enjoy,

      --the VMware team


    7. 出力にしたがって/usr/bin/vmware-userを実行し、ログオンしなおすことでX Windowのセッションを再起動します。
    8. ネットワークの再起動を行います。

      [root@localhost ~]# /etc/init.d/network stop
      [root@localhost ~]# rmmod pcnet32
      [root@localhost ~]# rmmod vmxnet
      [root@localhost ~]# modprobe vmxnet
      [root@localhost ~]# /etc/init.d/network start


    9. インストールの確認
      "サマリ"の"VMware Tools"がOKになっていれば、インストールは成功です。



これでESXiにLinuxをインストールする作業は完了です。バーチャルマシンを通常のPCと同じように使用できます。
次回はバーチャルマシンへWindowsをインストール方法について説明します。

0 件のコメント: