VMware Server 2.0の仮想環境で、バーチャルマシンを作成する方法を説明します。
[詳細]
VMware Server 2.0ではWebベースの運用管理システムVMware Infrastracture Web Accessを使用します。
- VMware Infrastracture Web Accessログイン
Webブラウザを使用し、ホストのVMware Infrastracture Web Accessへログインします。
http, httpsともにインストール時に指定したポート番号を使用します。デフォルトのポート番号は、httpは8222番、httpsは8333番です。 - バーチャルマシン名の入力とインストール先の指定
- バーチャルマシン名を入力します。
バーチャルマシン名は、OSのホスト名と一致させる必要はありませんが、サーバの中で一意である必要があります。 - バーチャルマシンをインストールするデータストア(Datastore)を選択します。
データストアとはインストール時に指定したバーチャルマシンの格納場所のことで、デフォルトのデータストアは、"standard"という名前で、Linuxは"/var/lib/vmware/Virtual Machines"、Windowsは"C:\Virtual Machines"となっています。
- バーチャルマシン名を入力します。
- ゲストOSの選択
インストールするOSの種別をラジオボックスから"Microsoft Windows", "Linux", "Novell NetWare", "Solaris", "Other"から選択し、リストボックスから該当するOSのバージョンを選びます。 - メモリ容量とCPU数の設定
バーチャルマシンから認識されるメモリ容量と、バーチャルマシンのCPUの数を選択します。 - ディスクの選択
以下の3つの中からバーチャルマシンで使用するディスクを選択します。- "Create a New Virtual Disk" : 新規仮想ディスクの作成
新しい仮想ディスクの作成し、バーチャルマシンに割り当てます。 - "Use an Existing Virtual Disk : 既存仮想ディスクを使用
既に作成済みの仮想ディスクをバーチャルマシンに割り当てます。 - "Don't Add a Hard Disk" : ディスクを作成しない
このバーチャルマシンのために仮想ディスクを作成しません。ディスクレスのOS使用する場合や、バーチャルマシンの構成の変更で後から作成する場合に選択します。
- "Create a New Virtual Disk" : 新規仮想ディスクの作成
- 仮想ディスクのプロパティ
仮想ディスクの環境設定を行います。- Capacity (新規仮想ディスク作成時のみ)
作成する仮想ディスクのサイズを指定します。 - Location
仮想ディスクのパスを指定します。
他のプロパティについては、別の機会に改めて説明します。 - Capacity (新規仮想ディスク作成時のみ)
- ネットワークアダプタの作成
ネットワークアダプタを追加するか、しないかを選択します。 - ネットワークアダプタのプロパティ
ネットワークアダプタの環境設定を行います。- "Network Connection"
使用するネットワークを指定します。Linuxホストではインストールの際に作成したネットワークが表示されています。
Windowsホストでは、デフォルトで作成されている3つのネットワークから選択します。- Bridged (ブリッジ接続)
ホストマシンのネットワーク・カードにバインドすることで、ホストマシンと同じLAN上に仮想マシンがあるように見えます。 - NAT (NAT接続)
仮想ルータを通して、仮想環境の外部ネットワークにアクセスします。 - HostOnly (host-only接続)
仮想環境の中だけで利用するネットワークを構成します。外部ネットワークに接続することができません。
- Bridged (ブリッジ接続)
- "Connect at Power On"
バーチャルマシンの起動時に、デバイスを接続するように指定します。
- "Network Connection"
- CD/DVDドライブの作成
仮想CD/DVDドライブについて、以下の3つの中から選択します。- "Use a Physical Drive" :
ホストマシンの物理ドライブをバーチャルマシンに割り当てます。 - "Use an ISO Image" :
データストアに格納されているISOイメージをCD/DVDドライブとして使用します。 - "Don't Add a Hard Disk" :
このバーチャルマシンのドライブためにを作成しません。
- "Use a Physical Drive" :
- CD/DVDドライブのプロパティ
CD/DVDドライブの環境設定を行います。- "Host CD/DVD Drive"
ホストマシンの物理ドライブを指定します。"Use a Physical Drive"を選択したときのみ表示されます。 - "Image File"
データストアに格納されているISOイメージを指定します。"Use an ISO Image"を選択したときのみ表示されます。 - "Connect at Power On"
バーチャルマシンの起動時に、デバイスを接続するように指定します。 - "Virtual Device Node"
仮想デバイスのバスとIDを指定します。意図したデバイスの配置が必要でなければデフォルトで構いません。
- "Host CD/DVD Drive"
- フロッピードライブの作成
仮想フロッピードライブについて、以下の4つの中から選択します。- "Use a Physical Drive" :
ホストマシンの物理ドライブをバーチャルマシンに割り当てます。 - "Use a Floppy Image" :
データストアに格納されているフロッピーディスクイメージを使用します。 - "Create a New Floppy Image" :
新たにフロッピーディスクイメージを、データストアに作成します。 - "Don't Add a Hard Disk" :
このバーチャルマシンのドライブためにを作成しません。
- "Use a Physical Drive" :
- フロッピードライブのプロパティ
フロッピードライブの環境設定を行います。- "Host Floppy Drive"
ホストマシンの物理ドライブを指定します。"Use a Physical Drive"を選択したときのみ表示されます。 - "Image File"
"Use a Floppy Image"、もしくは、"Create a New Floppy Image"を選択したときのみ表示されます。データストアに格納されている、または、これから作成するイメージを指定します。 - "Connect at Power On"
バーチャルマシンの起動時に、デバイスを接続するように指定します。
- "Host Floppy Drive"
- USBコントローラの作成
USBコントローラを追加するか、しないかを選択します。 - 構成確認
作成するバーチャルマシンの構成を確認します。
"Power on your new virtual machine now"にチェックすると、バーチャルマシンは作成後、起動します。
"More Hardware"で、さらに、バーチャルマシンに、デバイスを追加するすることができますが、これについては別の回で詳しく説明します。
以上で、バーチャルマシンの作成は終了です。次回はOSのインストールについて、説明します。
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