土曜日, 6月 13, 2009

VMware Server 入門(第3回、バーチャルマシン作成)

[概要]
VMware Server 2.0の仮想環境で、バーチャルマシンを作成する方法を説明します。

[詳細]
VMware Server 2.0ではWebベースの運用管理システムVMware Infrastracture Web Accessを使用します。

  1. VMware Infrastracture Web Accessログイン
    Webブラウザを使用し、ホストのVMware Infrastracture Web Accessへログインします。
    http, httpsともにインストール時に指定したポート番号を使用します。デフォルトのポート番号は、httpは8222番、httpsは8333番です。


  2. バーチャルマシン名の入力とインストール先の指定
    1. バーチャルマシン名を入力します。
      バーチャルマシン名は、OSのホスト名と一致させる必要はありませんが、サーバの中で一意である必要があります。
    2. バーチャルマシンをインストールするデータストア(Datastore)を選択します。
      データストアとはインストール時に指定したバーチャルマシンの格納場所のことで、デフォルトのデータストアは、"standard"という名前で、Linuxは"/var/lib/vmware/Virtual Machines"、Windowsは"C:\Virtual Machines"となっています。


  3. ゲストOSの選択
    インストールするOSの種別をラジオボックスから"Microsoft Windows", "Linux", "Novell NetWare", "Solaris", "Other"から選択し、リストボックスから該当するOSのバージョンを選びます。


  4. メモリ容量とCPU数の設定
    バーチャルマシンから認識されるメモリ容量と、バーチャルマシンのCPUの数を選択します。

  5. ディスクの選択
    以下の3つの中からバーチャルマシンで使用するディスクを選択します。

    • "Create a New Virtual Disk" : 新規仮想ディスクの作成
      新しい仮想ディスクの作成し、バーチャルマシンに割り当てます。
    • "Use an Existing Virtual Disk : 既存仮想ディスクを使用
      既に作成済みの仮想ディスクをバーチャルマシンに割り当てます。
    • "Don't Add a Hard Disk" : ディスクを作成しない
      このバーチャルマシンのために仮想ディスクを作成しません。ディスクレスのOS使用する場合や、バーチャルマシンの構成の変更で後から作成する場合に選択します。

  6. 仮想ディスクのプロパティ
    仮想ディスクの環境設定を行います。
    • Capacity (新規仮想ディスク作成時のみ)
      作成する仮想ディスクのサイズを指定します。
    • Location
      仮想ディスクのパスを指定します。


    他のプロパティについては、別の機会に改めて説明します。

  7. ネットワークアダプタの作成
    ネットワークアダプタを追加するか、しないかを選択します。

  8. ネットワークアダプタのプロパティ
    ネットワークアダプタの環境設定を行います。


    • "Network Connection"
      使用するネットワークを指定します。Linuxホストではインストールの際に作成したネットワークが表示されています。
      Windowsホストでは、デフォルトで作成されている3つのネットワークから選択します。
      • Bridged (ブリッジ接続)
        ホストマシンのネットワーク・カードにバインドすることで、ホストマシンと同じLAN上に仮想マシンがあるように見えます。
      • NAT (NAT接続)
        仮想ルータを通して、仮想環境の外部ネットワークにアクセスします。
      • HostOnly (host-only接続)
        仮想環境の中だけで利用するネットワークを構成します。外部ネットワークに接続することができません。

    • "Connect at Power On"
      バーチャルマシンの起動時に、デバイスを接続するように指定します。

  9. CD/DVDドライブの作成
    仮想CD/DVDドライブについて、以下の3つの中から選択します。

    • "Use a Physical Drive" :
      ホストマシンの物理ドライブをバーチャルマシンに割り当てます。
    • "Use an ISO Image" :
      データストアに格納されているISOイメージをCD/DVDドライブとして使用します。
    • "Don't Add a Hard Disk" :
      このバーチャルマシンのドライブためにを作成しません。

  10. CD/DVDドライブのプロパティ
    CD/DVDドライブの環境設定を行います。


    • "Host CD/DVD Drive"
      ホストマシンの物理ドライブを指定します。"Use a Physical Drive"を選択したときのみ表示されます。
    • "Image File"
      データストアに格納されているISOイメージを指定します。"Use an ISO Image"を選択したときのみ表示されます。
    • "Connect at Power On"
      バーチャルマシンの起動時に、デバイスを接続するように指定します。
    • "Virtual Device Node"
      仮想デバイスのバスとIDを指定します。意図したデバイスの配置が必要でなければデフォルトで構いません。

  11. フロッピードライブの作成
    仮想フロッピードライブについて、以下の4つの中から選択します。

    • "Use a Physical Drive" :
      ホストマシンの物理ドライブをバーチャルマシンに割り当てます。
    • "Use a Floppy Image" :
      データストアに格納されているフロッピーディスクイメージを使用します。
    • "Create a New Floppy Image" :
      新たにフロッピーディスクイメージを、データストアに作成します。
    • "Don't Add a Hard Disk" :
      このバーチャルマシンのドライブためにを作成しません。

  12. フロッピードライブのプロパティ
    フロッピードライブの環境設定を行います。


    • "Host Floppy Drive"
      ホストマシンの物理ドライブを指定します。"Use a Physical Drive"を選択したときのみ表示されます。
    • "Image File"
      "Use a Floppy Image"、もしくは、"Create a New Floppy Image"を選択したときのみ表示されます。データストアに格納されている、または、これから作成するイメージを指定します。
    • "Connect at Power On"
      バーチャルマシンの起動時に、デバイスを接続するように指定します。

  13. USBコントローラの作成
    USBコントローラを追加するか、しないかを選択します。

  14. 構成確認
    作成するバーチャルマシンの構成を確認します。
    "Power on your new virtual machine now"にチェックすると、バーチャルマシンは作成後、起動します。
    "More Hardware"で、さらに、バーチャルマシンに、デバイスを追加するすることができますが、これについては別の回で詳しく説明します。


以上で、バーチャルマシンの作成は終了です。次回はOSのインストールについて、説明します。

木曜日, 6月 11, 2009

VMware ESXi 4入門 (第6回、ライセンス登録)

[概要]
VMware ESXiにライセンスを登録する方法を説明しています。

[詳細]
インストール後、60日間はお試し期間として、有償のオプションを使用することができます。
ただし、これを超えてESXiを使用する場合には、ライセンスの登録が必要です。
ESXi 4ではライセンスを登録しても、お試し期間が終了していなければ、ライセンスを消去して、お試しの機能を使用することができます。
  1. "構成"のタブにある"ライセンス機能"を選択し、"編集"をクリックして、ライセンスの管理画面を呼び出します。

  2. "このホストに新しいライセンスキー"にチェックします。次に"新しいライセンスキーを割り当て"を選択し、"キー入力"をクリックするとキー入力画面がポップアップします。そこにライセンスキーを入力してください。
    ライセンス・キーは、第一回のダウンロード・ページでメモしたものを入力します。

  3. ESXi ダウンロード・ページ
  4. "Lisence Source"にシリアル・キーが表示されていれば成功です。


以上で、ライセンス登録は終了です。
次回は、バーチャルマシンのプロパティについて、説明します。

水曜日, 6月 10, 2009

VMware ESXi 4入門 (第5回、Windowsインストール)

[概要]
VMware ESXi上のバーチャルマシンにWindowsをインストール方法を説明しています。

[詳細]
前々回作成したバーチャルマシンに、Windowsをインストールします。
# 本ドキュメントのキャプチャ画面で、ESXi 3.5から大きな変更のないものは、以前のドキュメントから流用しています。ご了承ください。
  1. プロパティ画面の起動
    vShpere Clientの右側にペインから作成されたバーチャルマシンを選択し、左側のペインの"サマリ"のタブを選択するか、"コマンド"の中から"設定の編集"を選択して、プロパティ画面を開きます。もしくは、"はじめに"のタブにある"仮想マシンの設定の編集"をクリックして、プロパティ画面の起動を起動します。


  2. OSインストールメディアの指定
    1. "ハードウェア"のタブにある"CD/DVDドライブ1"を選択します。
    2. バーチャルマシンが、起動時にOSインストールメディアをマウントするよう"パワーオン時に接続"にチェックします。
    3. OSインストールメディアのあるデバイスを指定します。
      • クライアント デバイス
        vSphere Clientの動作しているコンピュータのドライブを使用します。
      • ホスト デバイス
        ESXiホストに接続されているドライブを使用します。
      • データストア ISO ファイル
        Datastoreに格納されているOSインストールメディアのISOイメージを指定します。

  3. バーチャルマシンの起動
    vSphere Clientの右側にリストから、作成されたバーチャルマシンを選択し、"パワーオン"を押します。

  4. OSのインストール
    "コンソール"のタブを選択すると、バーチャルマシンのコンソールでOSのインストールが開始されていることが分かります。
    以後は、vSphere Clientのコンソールを使って、通常のサーバと同じようにOSのインストールを行ってください。




    ※ vSphere Clientのコンソール画面から抜けるためには、"Ctrl"と"Alt"キーを同時に押します。
    ※ コンソール画面だけを独立したウィンドで開くことができます。コンソールのを押すとコンソール画面が開きます。



    インストールが終了し、CDROMの取り出しの指示が出たら、"OSインストールメディアの指定"でチェックした"Connect at power on"のチェックを外してからリブートをしてください。

  5. VMware Toolsのインストール
    バーチャルマシンのOSが再起動したら、VMware用のユーティリティやドライバを、バーチャルマシンにインストールします。
    VMware Toolsの1つの機能として、バーチャルマシンとvSphere Clientが動作しているPCの間で、クリップボードのデータのやり取りができるようになります。
    今回は、vSphere Clientから独立したコンソール・ウィンドを、使用してインストールします。
    1. CDROMをマウントしている場合には、アンマウントしてください。

    2. vSphere Clientのメニューにある"インベントリ"から"仮想マシン" → "ゲスト" → "VMware Tools"のインストール/アップグレード"の順で選択します。

    3. 確認画面が表示されるのでOKを押して進みます。
    4. コンソール画面に移り、autorunが有効な場合(デフォルト)は、インストーラーが自動起動し、セキュリティの警告が表示されますので許可してください。
    5. インストール・ウィザードを進めていきます。
      セットアップタイプは、多くの場合「標準」でかまいません。



      インストール後、バーチャルマシンのリブートが必要になります。

    6. インストールの確認
      "サマリ"の"VMware Tools"がOKになっていれば、インストールは成功です。


これでESXiにWindowsをインストールする作業は完了です。バーチャルマシンを通常のPCと同じように使用してください。
次回はライセンスの登録について説明します。

火曜日, 6月 09, 2009

VMware ESXi 4入門 (第4回、Linuxインストール)

[概要]
VMware ESXi上のバーチャルマシンにLinuxをインストール方法を説明しています。

[詳細]
前回作成したバーチャルマシンに、Linuxをインストールします。

# 本ドキュメントのキャプチャ画面で、ESXi 3.5から大きな変更のないものは、以前のドキュメントから流用しています。ご了承ください。
  1. プロパティ画面の起動
    vShpere Clientの右側にペインから作成されたバーチャルマシンを選択し、左側のペインの"サマリ"のタブを選択するか、"コマンド"の中から"設定の編集"を選択して、プロパティ画面を開きます。もしくは、"はじめに"のタブにある"仮想マシンの設定の編集"をクリックして、プロパティ画面の起動を起動します。


  2. OSインストールメディアの指定
    1. "ハードウェア"のタブにある"CD/DVDドライブ1"を選択します。
    2. バーチャルマシンが、起動時にOSインストールメディアをマウントするよう"パワーオン時に接続"にチェックします。
    3. OSインストールメディアのあるデバイスを指定します。
      • クライアント デバイス
        vSphere Clientの動作しているコンピュータのドライブを使用します。
      • ホスト デバイス
        ESXiホストに接続されているドライブを使用します。
      • データストア ISO ファイル
        Datastoreに格納されているOSインストールメディアのISOイメージを指定します。

  3. バーチャルマシンの起動
    vSphere Clientの右側にリストから、作成されたバーチャルマシンを選択し、"パワーオン"を押します。

  4. OSのインストール
    "コンソール"のタブを選択すると、バーチャルマシンのコンソールでOSのインストールが開始されていることが分かります。
    以後は、vSphere Clientのコンソールを使って、通常のサーバと同じようにOSのインストールを行ってください。



    ※ vSphere Clientのコンソール画面から抜けるためには、"Ctrl"と"Alt"キーを同時に押します。
    ※ コンソール画面だけを独立したウィンドで開くことができます。コンソールのを押すとコンソール画面が開きます。



    インストールが終了し、CDROMの取り出しの指示が出たら、"OSインストールメディアの指定"でチェックした"パワーオン時に接続"のチェックを外してからリブートをしてください。

  5. VMware Toolsのインストール
    バーチャルマシンのOSが再起動したら、VMware用のユーティリティやドライバを、バーチャルマシンにインストールします。
    VMware Toolsの1つの機能として、バーチャルマシンとvSphere Clientが動作しているPCの間で、クリップボードのデータのやり取りができるようになります。
    1. CDROMをマウントしている場合には、アンマウントしてください。

    2. vSphere Clientのメニューにある"インベントリ"から"仮想マシン" → "ゲスト" → "VMware Tools"のインストール/アップグレード"の順で選択します。

    3. 確認画面が表示されるのでOKを押して進みます。
    4. コンソール画面に移り、VMware Toolsが入っているCDイメージが、バーチャルマシン上のCDROMドイブに、マップされるので適当なディレクトリにマウントします。
      なお、automountが有効な場合には自動的にマウントされます。たとえば、RHEL5系の場合は/media/VMware Toolsにマウントされます。



    5. ターミナルを開き、パッケージをハードディスクにコピーし、パッケージを展開します。
      ESX4ではrpm形式のパッケージが提供されていません。すべて、tar.gz形式のパッケージのインストールになります。

      [root@localhost ~]# cp /media/VMware\ Tools/VMwareTools-4.0.0-164009.tar.gz .
      [root@localhost ~]# tar xvfz VMwareTools-4.0.0-164009.tar.gz


    6. VMware ToolsのインストールとVMware Toolsの設定を行います。
      インストール先のパスを質問されますが、特に必要がなければデフォルトのまま設定します。X windowの解像度については表示したい解像度を1-15の間で指定してください。

      [root@localhost ~]# cd vmware-tools-distrib/
      [root@localhost vmware-tools-distrib]# ./vmware-install.pl
      Creating a new VMware Tools installer database using the tar4 format.

      Installing VMware Tools.

      In which directory do you want to install the binary files?
      [/usr/bin]

      What is the directory that contains the init directories (rc0.d/ to rc6.d/)?
      [/etc/rc.d]

      What is the directory that contains the init scripts?
      [/etc/rc.d/init.d]

      In which directory do you want to install the daemon files?
      [/usr/sbin]

      In which directory do you want to install the library files?
      [/usr/lib/vmware-tools]

      The path "/usr/lib/vmware-tools" does not exist currently. This program is
      going to create it, including needed parent directories. Is this what you want?
      [yes]
      In which directory do you want to install the documentation files?
      [/usr/share/doc/vmware-tools]

      The path "/usr/share/doc/vmware-tools" does not exist currently. This program
      is going to create it, including needed parent directories. Is this what you
      want? [yes]

      <中略>

      The installation of VMware Tools 4.0.0 build-164009 for Linux completed
      successfully. You can decide to remove this software from your system at any
      time by invoking the following command: "/usr/bin/vmware-uninstall-tools.pl".

      Before running VMware Tools for the first time, you need to configure it by
      invoking the following command: "/usr/bin/vmware-config-tools.pl". Do you want
      this program to invoke the command for you now? [yes]
      Detected X.org version 7.1.


      Please choose one of the following display sizes that X will start with (1 - 15):

      [1] "640x480"
      [2] "800x600"
      [3] "1024x768"
      <中略>
      [14] "1920x1200"
      [15] "2364x1773"
      Please enter a number between 1 and 15:

      [3]

      <中略>

      The configuration of VMware Tools 4.0.0 build-164009 for Linux for this running
      kernel completed successfully.

      You must restart your X session before any mouse or graphics changes take
      effect.

      You can now run VMware Tools by invoking the following command:
      "/usr/bin/vmware-toolbox" during an X server session.

      To enable advanced X features (e.g., guest resolution fit, drag and drop, and
      file and text copy/paste), you will need to do one (or more) of the following:
      1. Manually start /usr/bin/vmware-user
      2. Log out and log back into your desktop session; and,
      3. Restart your X session.

      To use the vmxnet driver, restart networking using the following commands:
      /etc/init.d/network stop
      rmmod pcnet32
      rmmod vmxnet
      modprobe vmxnet
      /etc/init.d/network start

      Enjoy,

      --the VMware team


    7. 出力にしたがって/usr/bin/vmware-userを実行し、ログオンしなおすことでX Windowのセッションを再起動します。
    8. ネットワークの再起動を行います。

      [root@localhost ~]# /etc/init.d/network stop
      [root@localhost ~]# rmmod pcnet32
      [root@localhost ~]# rmmod vmxnet
      [root@localhost ~]# modprobe vmxnet
      [root@localhost ~]# /etc/init.d/network start


    9. インストールの確認
      "サマリ"の"VMware Tools"がOKになっていれば、インストールは成功です。



これでESXiにLinuxをインストールする作業は完了です。バーチャルマシンを通常のPCと同じように使用できます。
次回はバーチャルマシンへWindowsをインストール方法について説明します。

月曜日, 6月 08, 2009

VMware ESXi 4入門 (第3回、バーチャルマシン作成)

[概要]
VMware vSphere Clinetを使用したバーチャルマシンの作成を説明しています。

[詳細]
vSphere Clinetのウィザードの標準モードを使用して、バーチャルマシンを作成します。
ESX 4は、バーチャルマシンのCPU数の指定、メモリ容量の指定、仮想ネットワークの設定は、標準モードからなくなりました。

  1. ウィザードの起動
    "はじめに"のタブにある"新規仮想マシンの作成"をクリックします。

  2. ウィザードのタイプの選択
    構成のタイプを、"標準"と"カスタム"から選択します。
    今回は標準で説明を行いますので、"標準"を選択してください。
  3. バーチャルマシン名の入力
    バーチャルマシン名を入力します。バーチャルマシン名は、OSのホスト名と一致させる必要はありませんが、ESXiホスト上で一意の必要があります。また、vCenter Serverで仮想マシンを管理している場合は、その仮想マシンフォルダ内で一意である必要があります。
  4. インストール先の指定
    バーチャルマシンをインストールするデータストアを選択します。



  5. ゲストOSの選択
    インストールするOSの種別をラジオボックスから"Microsoft Windows", "Linux", "Novell NetWare", "Solaris", "Other"から選択し、リストボックスから該当するOSのバージョンを選びます。



  6. バーチャルディスクの作成
    ディスクのサイズを指定して、1台目のバーチャルディスクを作成します。


    • "シンプロビジョニング"は、バーチャルディスクの作成時には、指定したサイズを確保せずにバーチャルマシンの使用時に容量が足りなくなった時に拡張します。バーチャルマシンのOSからは指定したサイズとして認識されます。
    • "クラスタリング機能のサポート"は、バーチャルマシンをクラスタで多重化する高可用性機能を使用するときにチェックします。

    また、、ディスクの追加については別の回で説明します。


  7. 構成確認
    作成するバーチャルマシンの構成を確認します。
    なお、バーチャルマシンの作成前に、詳細な設定を行う場合には、"完了前に仮想マシンの設定を編集"を選択してください。



    "終了"を押すと、バーチャルマシンの作成が行われ、左側のペインにバーチャルマシンが表示されます。


次回はLinuxのインストールの説明です。

日曜日, 6月 07, 2009

VMware ESXi 4入門 (第2回、データストア作成)

[概要]
VMware ESXiを使用する際にバーチャルマシンのイメージや、ゲスト用のOS媒体のイメージを格納する場所"データストア(Datastore)"の作成方法を説明してます。

[詳細]
前回に引き続き今回は、バーチャルマシンのイメージや、OSなどのインストール媒体を格納する場所である"データストア(Datastore)"の作成を行います。データストアには、Fiber Channel, iSCSI, NFS, ローカルディスクなどを使用できます。
本章では、データストアをローカルディスクとNFSに作成する場合について説明します。あわせて、データストアの作成に使用するVMware vSphere Client (ESX 3.5V以前、VMware Infrastracture Clientと呼ばれていたもの)の操作方法の基礎についても触れます。
  1. vSphere ClientからESXiホストへの接続

    スタートメニューから、vSphere Client クライアントを起動し、ユーザー名(最初の接続時にはrootしか存在ないので、rootを入力します。)
    VMware Infrastracture ClientからvSphere Clientに変って、一番助かったことは日本語化されたことではないでしょうか。



    セキュリティの警告に答えて("無視"を押すと先に進む)、ログインしてください。

  2. (参考)ESXi4ではバーチャルマシンなどのリソースを管理するインベントリとユーザやログの管理が分かれています。
  3. データストア作成画面への移動
    インストール直後には、データストアは存在しません。"構成"のページのトップにその旨が記載されています。"今すぐストレージ..."をクリックして、データストア作成画面へ移動してください。
    または、vSphere Clientの"構成"のページにある"ハードウェア"の中の"ストレージ"をクリックします。データストアを追加する際には、こちらの方法を使用します。

  4. ストレージのタイプの選択とデータストアの作成
    格納先にNFSを使用する場合は"Network File System"を、ファイバー・チャネル、iSCSI、またはローカルディスクを使用する場合には"Disk/LUN"を選択します。

  5. [Disk/LUNの場合]
    1. データストアを構築するデバイスを選択します。



    2. パーティションを削除して領域を作るか、空き領域を使用して作成するかを選択します。
      デバイスにパーティションが存在しない場合には、確認画面となります。



    3. データストア名を入力します。
      データストア名仮想化環境の中で一意である必要があります。
      なお、データストアを複数のホストで共有する場合には、共有するホスト間で一意のデータストア名にしなければなりません。


    4. 最大ファイル・サイズの指定をします。


    5. 設定を確認して、データストアの作成を実行します。



    6. データストアにストレージに表示されれば、作成は完了です。


    [Network Storageの場合]
    1. NFSサーバ、共有ディレクトリ、データストア名を入力します。
      データストア名は共有するホスト間で一意になるように作成します。

    2. 設定を確認して、データストアの作成を実行します。



    3. データストアにストレージに表示されれば、作成は完了です。



次回はバーチャルマシンの作成について説明します。