火曜日, 10月 27, 2009

Oracle VM 入門 (第1回、Oracle VM Serverのインストール)

[概要]
Oracle VM Serverのインストールについて説明します。
OVM 2.xについて説明しています。OVM 3.xについては、こちらをご覧ください。
[詳細]
OVMは、Xenをベースにしたoracle社が提供するフリーのType1ハイパーバイザ型の仮想化環境です。
エンタープライズ用途にフォーカスしており、Oracle社の製品が唯一サポートする仮想化環境でもあります。
2009/10/13にリリースされたOVM 2.2.0について、インストールから管理の基礎について、数回に分けて説明します。
まず、今回は仮想マシンを動作させるOVM Managerのインストールを説明します。
  1. OVMの入手
    oracle社のWEBサイト (http://linux.oracle.com/)にアクセスし、Oracle VM : DownloadからE-Deliveryのページに移ります。


    ユーザ登録を済ませると、1日から2日後に承認のメールが届きます。


    再度、WEBサイトにアクセスすると、ダウンロードのページに進むことが出来ます。

    最新のバージョンを選択し、ServerとManagerをダウンロードします。

  2. インストール媒体の準備
    ダウンロードしたOVM Serverのzipファイルを展開し、インストール媒体イメージをCDROMもしくはDVD±ROMの媒体へ書き込みます。書き込みについては、イメージを媒体に転記できるツールを使用してください。
  3. CDからのインストール
    作成したCDイメージを使用して、ホスト・マシンにOVMをインストールします。
    インストールの手順は、Red Hat系のディストリビューションと、ほぼ、同じです。

    1. インストールするホスト・マシンに、既に別のOSが入っている場合にはMBRを初期化します。MBRの初期化については、こちらを参照してください。
    2. 作成した媒体をCD/DVDドライブへ挿入し、ホスト・マシンの電源を入れます。
      なお、CD/DVDドライブから起動するように、あらかじめBIOSを設定しておいてください。
    3. Bootが終わるとインストールの開始画面になりしばらくすると、自動的にインストールが開始されます。

    4. 媒体のチェックをするかどうかに答えます。
    5. 使用するキーボードのレイアウトを選択します。
    6. パーティションの設定を行います。
      パーティション設定のタイプと使用するディスクを選択します。



      まず、パーティション設定のタイプを選択します。上から順に
      • 選択されたすべてのディスクを使用して、標準のレイアウトでパーティションを作成します。既存のパーティションは、すべて削除されます。
      • 選択されたディスのLinuxのパーティションだけを使用して、標準のレイアウトでパーティションを作成します。既存のLinuxパーティションは、すべて削除されます。
      • 選択されたディスクの空き領域を使用して、標準のレイアウトでパーティションを作成します。
      • 最小のレイアウトで、USBドライブにインストールを行います。
      • ユーザがパーティションのレイアウトを指定します。

      次に、使用するディスクを選択します。
      その後、パーティション削除の確認と、パーティションのレイアウトの確認の要不要に回答します。レイアウト確認に"Yes"で答えると、パーティションの設定ツールが起動し、レイアウトの変更が行えます。
      なお、バーチャルマシンの格納先は"/OVS"になります。Live Maigrationを行う場合には、"/OVS"を共有ディスクに配置し、"ocfs2"でフォーマットしてください。
    7. ブートローダーの設定を行います。
      ブートローダーを格納する場所を選択します。
      OSが認識するディスク順序を変更したい場合(異なるディスクのMBRを選択したい場合)は、"Change drive order"を選択し、ディスクの順序を変更します。

    8. 管理サーバとの通信に使用するネットワーク・アダプタを選択します。

    9. IPアドレス、ネットマスク、ホスト名などを、設定します。

    10. タイムゾーンの設定を行います。
    11. Oracle VM Agentのパスワードを設定します。
      Oracle VM Agentは、OVM ServerとOVM マネージャとの間の通信を行うエージェントです。
    12. rootのパスワードを設定します。
    13. インストール開始の確認に答えます。

    14. サーバのリブートを行います。

    15. "End User Lisence Agreement"に同意します。

    16. ログイン画面が表示されれば、インストールは完了です。


  4. 環境設定
    OVMを使用するための最小限の環境設定を行います。
    1. タイムゾーンの変更を行います。
      インストール直後のタイムゾーンは、アメリカ東海岸時間に設定されています。
      タイムゾーンの変更方法は、こちらを参照してください。
    2. OVM Serverを管理するためのユーザを追加します。
      [root@linux ~]# useradd -m ユーザ名
      [root@linux ~]# passwd ユーザ名
      Changing password for user ovmuser.
      New UNIX password:

必要に応じて、NTP、ssh、resolv.conf、/etc/hosts、などの設定を行ってください。設定方法は通常のLinuxと同じです。
これで、Oracle VM Serverを使用する準備が終わりました。次回からはOVM Mnagerでの管理ついて説明します。

土曜日, 10月 24, 2009

CentOS 5.4 でKVM 入門編 (第1.2回、インストール)

[概要]
CentOS 5.4がリリースされたので、Red Hat Enterprise Linux 5.4との差分を中心にKVMのインストールについて説明します。
CentOS6, RHEL6の方はこちらを、ubuntuの方はこちらをそれぞれご覧ください。

[詳細]
CentOS 5.4から、仮想化環境としてXenに加えて、KVM (Kernel-based Virtual Machine)が実装されました。
KVMはLinux kernelに2.6.20より標準で実装されている仮想化環境で、カーネルのモジュールとして動作します。ただし、CentOS 5.4はKernel 2.6.18なので、バックポートされたモジュールが実装されています。
また、KVMはハイパーバイザとしてのみ働き、自身ではPCのエミュレートの機能は持っておらず、QEMUというエミュレータがKVMとやり取りを行って、バーチャルマシンを提供しています。KVMの使用については、Intel-VTかAMD-Vを実装したCPU必要です。

KVMはRHEL 5.3以前でもソース・コードのコンパイル、もしくは、ディストリビューション以外で提供されているパッケージをインストールすることで使用することはできましたのですが、Red Hat社がKVMへの主な出資者であるQumranet社がに買収し、KVMをメインの仮想化環境として扱うとしたことで、ディストリビューションに含まれました。

それでは、今回は、KVMの設定方法と簡単な操作方法を説明して行きたいと思います。

  1. CentOS 5.4のインストール
    KVMのインストールは、通常のOSのインストールの中で、KVMのパッケージを選択することで行います。
    OSインストールについては、KVMに関するポイントの部分を、中心にそのほかは、かいつまんで説明します。
    1. インストール・ソフトウェアの選択
      パスワード入力後に表示される下のソフトウエアの選択画面では、"仮想化"のチェックを外し、ソフトウェア選択のカスタマイズを"今すぐカスタマイズ"を選択します。



      次の画面では、左側のカテゴリで"仮想化"を選択し、"KVM"を選択します。

    その後は、通常通りインストールを進め、完了後、再起動を行ってください。
  2. 動作確認
    KVM用カーネル・モジュールがロードされていることを確認します。

    [root@vm-host03 ~]# lsmod | grep kvm
    kvm_intel 85992 0
    kvm 222368 2 ksm,kvm_intel

    AMDのCPUでは、"kvm_intel"のかわりに"kvm_amd"がロードされます。

これでKVMを使用する準備が整いました。こちら参照して、バーチャルマシンの作成からOSのインストールまでを、行ってください。